「誌」を含む小説

同人誌を描いていた若いころの話。 突然の金縛り、目に見えないなにかが歩く音がする。 そのとき、私は。

伊野ひかりは、上京したばかりの大学生。人見知りの彼女は、見知らぬ土地で友達を一人も作れないまま、味気ない大学生活を送っていた。 そんなひかりは、英語の授業で、同じように一人で講…

5/19の文学フリマ東京38で販売する同人誌の紙幅を肥やすためにエッセイでも書いてくれと言われ、当時読んでいた多和田葉子の小説からたらたらと書きました。またインドに行きたいな。読…

以前書いた「P.E.N.」の続編です。続編は前編を台無しにしなくてはならない、と勢い込んで書きましたが、縦書きで書いたので横書きにうまく変換できていないかもしれず、その点はご了承…

大江健三郎の小説を読んでいて、自分もこうやって暗くおどろおどろしい自分の内面を掘り下げるような小説を書いてみたいなと思いました。自分の内面に潜むリヴァイアサンをおびき寄せるには、…

２０２３年１月２３日１６時５６分０７秒日没大阪に動いたセカイ。 続編プロローグなにわダンジョンシリーズ番外作でヒロイン総出演。 本来ジャグラーは客を魅惑する「ジャグリングする」…

近年、文学フリマの参加者は年々増えております。 「自分」を表現し、同人誌などの物理的な創作物……みずから「文学」と信じるものを生み出し、イベントに申し込んで発表する。 この過程に…

その日初めて、ひなは学校をさぼった。 息の詰まるような毎日の、たった一つの光だったものが崩れてしまったから。 私は、私がなりたい私は、一体どんな人間だったのだろう。 テーマは「…

FBI捜査官のニコラスが追うのは、正体不明の犯罪者「アドバイザー」。顔も、名前も、性別すら分からない。だがある日、偶然にも一本の電話が繋った。捜査の進捗を話してみれば犯人に笑いな…

東京人外同盟の暗殺者として働く宇宙人のアルカは、新たに暗殺部隊に加入した人狼の朔とバディを組んで任務に臨むことになる。 ※この作品は2024年3月に発行された文芸部の部内誌および…

紀元前、楚漢戦争は、劉邦の勝利によって終わった。最強の王と呼ばれた項羽は自刃して果てた。それから時は流れて、かつて項羽が治めていた楚の地において、少女姑姑が一人の男と出会うところ…

剣と魔法の異世界ファンタジー。 強い絆で結ばれたふたりの、恋の冒険物語――！ 【あらすじ】 《夜の国》ノクターナル王国は、一日中が夜。太陽が昇ることがない国。 千年のあいだ…

生物部である男子高校生たちは、同人誌やコスプレデビューを目指し、先達や異性との出会いの中、リア充なオタクライフを満喫する。 って、スムーズに青春出来ると思ってました。 女子は女子…

ＡＢは森で、ＢＣはタタラ場で暮らそう

アイドル活動が人気を博し、アイドルを志す少年少女が爆発的に増えた現在。凪掛澄華は超人気アイドルである前に思春期を迎えた男の子である。 彼は最近読んだ大人の同人誌の影響でそういう方…

昔、水滸伝の合同誌に掲載した短編です。 本編終了後、浪子燕青の年老いた姿を描きました。 ぜひお楽しみください！

本記事は、文学フリマ福岡の開催初期の頃に文学フリマ福岡スタッフの一人として公開した記事などを紹介する一種の記録になります。 環境やしくみ、システムの変化があり、現在の文フリ福岡…

むかしむかし、ある神様はこう仰った。 「激重カプ見ると幸せ過ぎて脳髄溶けるよね。紫式部に同人誌書いてもらおうかな」 そうして、クソデカ感情の聖書たる源氏物語が生まれたという―…

　オタクな高校生尾田和夫は、とある同人誌即売会イベントで、ついに同人作家デビューを果たす。 　しかし、まだまだ未熟な和夫の同人誌が売れることはなく、無力感に苛まれながら夕方を迎え…