創作活動よもやま話−昭和のヲタ話から創作小説の心得、人付き合いまで

神崎あきら

同人活動の思い出(二次創作)

同人誌との出会い

 あれは忘れもしない、多感な中学生のとき。古本屋でビニールのかかった薄い本を何気なく手に取ってみました。表紙はカラーで、アニメや漫画のキャラクターがイキイキと描かれている。

 同人誌の存在など全く知らない私は版元が出しているパンフレットだろうか?と疑問に思いながら棚を漁りました。


 物色するうちに、大好きなジャンプ漫画の作品を見つけた。絵の雰囲気が原作にかなり寄せてあり、作者本人が制作した本と信じ込んでしまった。

 薄い割に値段はコミック本と同じくらいで、やけに高いと感じたが、すごく気になったので、その同人誌を購入しました。


 中を読んでみると、パロディ漫画やフリートークが掲載されている。一体これはなんなんだ?とあれこれ考えるうちに、どうやら漫画のファンが制作した、原作者は関係のないファンブックだと分かりました。


 これが同人誌との出会いだった。

 とても絵が上手くて、素人がこんなに描けるのか、と子供心に感動したのを覚えています。

 以来、自分も絵が上手に描けるようになって、好きな作品の空想パロディを考えて本を作ってみたいと思うようになりました。


 古本屋でたまたま見つけた同人誌、思えばこれが二次創作沼の始まりだったのです。

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