「思い出 切ない」を含む小説

初めて好きになった女性。しかし彼女は病により亡くなってしまう。そんな彼女が残した日記と、共に過ごした思い出の場所を巡る物語。

不動産価格が高騰していた1980年代、都心からはるか遠い場所に無数の住宅地が造成された。今や買い手も付かず、原野に還りつつあるそんな住宅地を「限界ニュータウン」と呼ぶ。しかしそん…

　勉強が出来ない十七歳の菖蒲梨九は、ある日の昼休みに、学校の中庭に呼び出される。 　梨九を呼び出した一学年下のかをりは、梨九に好意を寄せているクラスメイトの友人がいると告げる。…

　幼子の私に、祖父は問う。 「あーちゃん、ボタは分かるかい？」 『分からない』と答える私に微笑む祖父。 　そして次の瞬間、祖父は、自身が見聞きしてきた、この町の昔話を語り出…

この夏、彼女との不思議な再会をした。 無意識に押し込められていた感情を、彼女の笑顔が蘇らせてくれた。 未来は無数に広がっていくけど、過去は、思い出はたった一つの道しかない。それは…

短文で綴る切ない失恋の思い出

　大学生のりかは、2年生で付き合ったゆうとと色々な経験をしながら楽しい学生生活を送っていた。 　しかし、お互いが4年生になりすれ違いが生じてしまう。 　誰もが体験し得る、リアルな…

大学進学を機に田舎から都会に上京した伊勢山莉亜は、都会に馴染めず、居場所のなさを感じていた。 とある夕方、花見で立ち寄った公園で人のいない場所を探していると、キジ白の猫である神使…

大陸全土を巻き込んだウルフガンド魔法大戦より五年――。 最終決戦の地となり、多くの人命が犠牲になった爆心地に新聞記者である『私』はやってきた。 戦争の爪痕が残る爆心地にて取材を始…

正月、父の実家に帰省したものの居心地の悪さから家を出る。 幼い頃に遊んだ田舎町をあてもなく彷徨い、ふと、足を止めたのは、古い神社へと続く石階段の前。 誘われる様に階段を登った先で…

『──さいごに一つだけ。 これからもずっと、大すきだよ。』 書き手を失ってしまった言葉は、 八年もの間、孤独に眠り続ける。 交換日記で出会った彼女。 ある一夏で急接近した彼女…

眺めるだけでいいじゃんって私だけが言っていいです。

小雨の朝、亡くなった人の面影を追いかけて思わず切なくなった女性のお話。 自分自身が体験した出来事が元になっています（涙）。 心と理性は別物、なんですよね。

ずっと連絡が取れなかった恋人が、女と二人きりで楽そうに話していた……！？ 浮気なの？ 私のことは捨てるの？ 私は出会った頃のこと、付き合い始めた頃のことを思い出しながら…

山河海花。二十七歳。 半年付き合った彼氏に、「オカンみたいでドキドキしない」とフラれました。 彼が残した思い出の傘を処分しようとしたら、思わぬ事件に巻き込まれ…… 気付けば、…

「僕」は不思議な遊園に迷い込み、メリーゴーランドの整備点検を担う少女と出会う。 綺麗に掃除と整備がされた回転木馬。カゴが等間隔にぶら下がった巨大車輪。怪獣が住んでいるらしい湖。兄…

一話完結の掌編小説。 『叶うのなら、もう一度』とうっすら繋がっていたりもします。 ✳【エブリスタ】でも同内容で公開中の小説になります。

現代あやかし小説。 サッカーのプロ選手になる夢が破れてフリーターとして秋田県北に帰郷した、青年の羽村京一郎(はむらきょういちろう)。 幼馴染の女性、三森裕希(みもりゆうき)と鷹…

出会いから１０年。 同棲から７年。 １６歳も年下の彼はいつか私から離れていく。 始めからわかっていたのに――。 １０年という時は長すぎて体に染みついた彼の存在は、いつの間にか体の…

今日もPCやスマホのカメラから全世界にむけて発信する配信者と、それを見るリスナーたちの思い出のお話。 時に楽しく、時に切ない群像劇を描きます。