「因習」を含む小説

人間やめて三十路の秋。 黄泉路をいく人魚がふたり。最後の記憶を思い出した屍もふたり。 夢かうつつか。 誰かが嘘をついている。 ひとり。三途の川を漂う船頭がおり。 ひとり。かつて、…

大学卒業後、駆け落ち同然で夫の故郷である祭鳴村に住むことになった有瀬歩惟。 後ろめたい気持ちはありながらも、村の美しい景色や住人とのふれあいの中で徐々に生活に馴染んでいく。 ある…

　舞台はカサン帝国支配下にある南国の島国アジェンナ。 　古い因習と妖怪が跋扈するこの国には、妖怪と関わりながら暮らす「妖人」という呪われた人々がいた。 　周囲の村人達はこう噂して…

辺境の集落「大神村」に迷い込んだ二人の青年。 村人達は厳しい掟のもとで細々と暮らしていたのが、二人の来訪がきっかけとなり――。 ※この作品はフィクションです。 ※本作品に登場…

福岡県山奥にある＜みまた村＞。 かつては樟脳と呼ぶ天然の芳香・防虫剤で富を築いていた。 町までの鉄道が引かれ、遠方からの客人をもてなす洋館が建てられるほど。 だが、時代の流れによ…

　因習村体験ツアーに行くことになった雑誌編集者の話。 　お題で執筆!! 短編創作フェス7週目、お題「命令」参加作品です。どうにか毎週参加することができました。今回はモキュメンタリ…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16818093093319596188 　じつは昨年…

振興宗教家を騙る三下詐欺師が品行方正(？)坊主とバディを組み、とある田舎で起こる事件に立ち向かう――！！百合ありSMあり。やや大人向けエンタメ文芸を目指してます。 シリーズ第1弾…

某県某所。 山々に囲われた陸の孤島『岬ノ村』では、五年に一度の豊穣の儀が行われようとしていた。 村人達は全国各地から生贄を集めて『みさかえ様』に捧げる。 それは終わらない惨劇の始…

　大正時代の日本とよく似た文化を持つ神州。 　六百年以上も統一する国家がない中で、膨大な妖力と脈々と受け継がれる魂刀を駆使して国主となる妖人。 　そして妖人から譲り受けた妖力に…

「神は実在する」 もはや常識となったそれを、疑う者は数少ない。 かつて化物とされたモノは今や姿を変え、『神』として人々の信仰の対象へと成り代わっていた。 そうして偶像崇拝ど…

同じ怪談を、孫たちに延々と語る本家のじいさん。 じいさんの願いで、臨終に立ち合ったオレとシュウジは、じいさんから一族の秘密を打ち明けられたが――。

昭和時代前半の因習村、榛摺村。 そこには『御絵』という奇妙な絵を崇める不思議な風習があった――。　 そしてある日、その榛摺村で、代々庄屋をしている名士の家系である『京嶌家』の老…

カタブキ。 そこは傾いた街。心の傾きに背を押され転がり落ちた者たちの街。 街の真ん中にぽっかりと残された小さな沼には、ヒヒルさまが祀られている。 カタブキに流れ着いた女子高生テ…

■■村の葬儀についてですが、他の地域と違いやや特徴的な風習があります。 この項では特に注意すべき点をご紹介します。 ※直接描写は避けましたが、 ・カニバリズム ・（性的な…

断髪し男として家を継ぐことを決意した少女エヴィスは、アルバニア・マフィアの暗殺者として人を殺していく それは東欧の小国で中世から今にかけて根づいてきた部族社会の掟であり、両親を…

町のシンボルである枝垂れ桜の下で花見をする氷芽のもとに三年ぶりに顔を出したのは幼馴染の春彦だった。 他愛もない話をし、お弁当を食べ、ささやかな幸せを享受する氷芽。 ある時、春彦か…

上下（かみしも）峠にあるマンションに、娘とともに引っ越してきた鴉白切華（あじろきりか）は毎晩悪夢にうなされていた 髪の毛が抜け、巨大な芋虫を吐き出す夢から覚めたとて、現実も明るく…

　怪異による人的被害の対策を行う秘匿された捜査機関（照魔機関）に所属する捜査官——日暮逢と神無四辻。 　逢は原因不明の記憶障害を抱えているものの、体に染みついた分析技術を駆使し…

浅海蒼輔の大学の後輩・犬神真偽は、最悪のトラブルメーカーである。彼女が浅海を連れてフィールドワークに向かう先は、ことごとく曰く付きの屋敷だの宿だの因習村だの……とにかくろくな場所…