死神の歌

　舞台はカサン帝国支配下にある南国の島国アジェンナ。
　古い因習と妖怪が跋扈するこの国には、妖怪と関わりながら暮らす「妖人」という呪われた人々がいた。
　周囲の村人達はこう噂していた。
「妖人に殺された者は妖怪になる」。
　そのため妖人は皆に忌み嫌われ、恐れられ、蔑まれていた。
　妖人の少年メメは、過酷な差別を受けながら母と共に葬儀の仕事に従事していた。
　そんな彼の生活は、一人のカサン人教師、オモ・ヒサリとの出会いによって一変する。
　妖人である自分も夢を追う事が出来る事を確信した彼は、成長した後カサン軍に入隊する。
　そこで彼は、忌まわしい妖人である事を逆手に取り、誰もが恐れる狙撃手として頭角を現していくのだった……。

　この話はアジェンナ国物語シリーズ
『妖怪の村の小さな学校』…続きを読む