恋愛というよりは家族愛といいますか。
疑似家族のような、お互いに一緒にいるとホッと出来る――そんな、ほんわりと暖かい関係を少しづつ少しづつ育んで行くお話です。
しかしヒロインの白雪は高校を卒業すると間もなく、政略結婚させられることが決まっているようで……。
和樹にとっては年齢差や世間体がありますし、白雪には家の事情があります。
お互いにお互いのことを思うがゆえにある種のラインを引いていて、そこから一歩踏み出せない感じがとてももどかしくもあり、この作品を美しく見せている要因でもあると思います。
この幸せな時間を失いたくないと願う白雪の想いがどうなっていくのか、見守りたいと思います。