「万人向け短編」を含む小説

短い、とある道の話。

ある朝目を覚ました公爵令嬢マリア・ルージュ。 いつもと同じ優雅な目覚めかと思われたが――マリアはすぐに異常に気づく。 ベッドのサイドテーブルに、ナイフで一枚の紙が釘付けにされてい…

冒険者のエトは、行きつけの喫茶店でマスターのジェスから、「世にも珍しいスライム」の噂を聞くのだが―― ＊KAC20234(お題→ 深夜の散歩で起きた出来事)に参加した作品です。

走るのが嫌いなのに、陸上部に所属していた私。 誰も応援に来てくれない大会。陸上部として命をかけた持久走大会。 持久力だけある私は間違いなくマゾだった。 陸上に青春をかけた爆笑エ…

この国にはもう“ファンタジー”というものは存在しなかった。 彼ら“異客人”は今や、その辺の街角で出くわすちょっと変わった隣人なのである。 そう。 たとえばあなたの街にある、…

今までに書いてみた英語のショートショートをカクヨムに載せてみることにしました。 もちろん日本語訳あり！ 日本語の部分だけ読んで頂いても結構です。 基本的にコメディー、ジョーク風味…

大学時代のＷデート、助手席の沈黙、そして台風の夜――。 胸キュンシリーズ第3弾は予想不可能。 “恋の定番”と思いきや、想定外の展開に思わず笑ってしまう。 甘酸っぱさとユーモアが同…

　印鑑。電子化の波に、だんだんと活用される場面も減ってきましたが、日本人なら、人生の節目で紙にペンで名前を書いて、印鑑を押す、この儀式にも似た所作は、残したいものです。 　黄昏を…

太鼓を叩きながら花を売っていく花屋さんのお話です。 900文字くらいですが、太鼓の擬音がそこそこあるので、サラッとお読みになれるかと思います。 ドンドコ！ドンドコ！ドンドコ！…

　「ね、どうしてこんな雨の中で歌っているの？」 　そうやって問われたのは、他に誰もいない橋の上。 　 　ずぶ濡れでギターを持った僕は、さっきまで歌っていた姿勢のまま固まって。 …

転魂の巫女『ミクロ』は、人の魂を綺麗な死体に移して疑似的な不老不死を実現することを生業にしていた。 ある日、ダンジョンの奥深くにて用心棒の『ゴロウ』と共にS級の完璧な死体を発見し…

文章表現の練習（1話完結｜1000〜2000字前後） 中途半端なところで終わっていたりしますが、アドバイスや感想などいただけたらとっても嬉しいです！

　ブラック企業に務める男は、帰り道に【香り屋】と呼ばれる謎の店に出会う。 　その店はその人の大切な香りを届けてくれるという、SNSで噂になっている謎の多い店。 　誰でも利用出来る…

ミュージシャンのライブでよく見る光景。 曲の合間にファンが大きい声でステージ上のミュージシャンに向かって叫ぶ。 はは、ありがと。 まんざらでもないのか、それともあしらっているのか…

青森の静かな町で育った松田志麻、18歳。 人付き合いが苦手で、必要最低限のコミュニケーションしかこなさない彼女は、大学進学をきっかけに京都へと移り住む。 華やかな東京のイメージと…

泡になった人魚たちは風の精として第二の生を受けるのだという。 王子を殺せなかった人魚。水底に引きずり込んだが手放した人魚。愛だったものが愛でなくなってしまった人魚。 とある人間が…

優雅に学校生活を送っていた一年生の私。そんな私は泥団子職人に出会う。 寡黙な彼女は一流の職人だった！？様々な事件が起こり、泥団子職人と友情を深めていく私。 「物を作ること。作り…

2005年、愛知万博で繰り広げられた、家族と私の珍道中。 ロボットと会話、未来を感じる展示で盛り上がったあの頃。 土食ってた小学生が万博に行きます。 懐かしくて、ちょっと笑える…

　　ふと、振り返ればいろんな人が、雪女として生まれた私の人生の隣にいました。 　私は何時も沢山貰ってばかりで、一体どれだけのものを返せていたかはわからないけど。 　あの人たち…