「ミステリーか？ホラーか？」を含む小説

派遣社員の森美咲（28歳）の新しいスマートフォン。搭載されたAIアシスタントは、23時になると「守護霊」と名乗り始めた。最初は仕事を助け、人間関係を整理し、そして彼女の人生を「最…

IT企業の35階で始まった、深夜零時の儀式。 システム移行プロジェクトリーダーの佐伯麻衣は、左手首の半月形の痣に秘められた血の記憶に目覚める。母から遺された謎めいた手紙、消えゆ…

「顧客と接する部署には、もう少し見た目に気を使える人間を」 その一言で左遷された真奈は、深夜のドラッグストアで不思議な化粧品と出会う。 女神のような美しさ、プロレスラーの怪力、妖…

ホテル・ミッドナイトパレスの605号室で、姉が失踪した。 防犯カメラには不審な映像は映っておらず、警察の捜査も行き詰まっている。ただ一つ分かっているのは、姉が最後に目撃されたの…

妻とその母を虐待した──。 部下を死に追い込んだ──。 そして、俺の未来を潰そうとしている──。 上司にして義理の兄、中山光彦は生かしておけない。 高瀬史雄の心に暗い殺意が灯…

「記憶喰らい」と呼ばれる異形の生物が生息する施設。彼らは人の未練や後悔を喰らい、成長し、やがて施設そのものを侵食していく。その管理を任された「私」は、彼らを制御する役目を担ってい…

深夜配達の仕事を選んで3ヶ月。人との接触が苦手な吉川美咲は、静かな夜の仕事に安らぎを覚えていた。 しかしある夜、新人研修生・木村の指導を任されたことをきっかけに、彼女の日常は歪み…

ビロード革命前夜のチェコスロバキアのとある地方都市、40代の女性・アンナ。彼女は地方紙の記者で、地域の歴史や文化を記事にする仕事をしている。 アンナはある日、古い民家の取り壊し現…

　私は幼い頃から母と折り合いが悪かった。妹のように可愛く天真爛漫さを持ち合わせていない私を、母は気持ち悪く思っていたからだ。 　両親に愛されて育つ妹から逃げるように、私はこの田舎…

一ノ瀬一二三（いちのせ ひふみ）はフリーのライターだ。 取材対象は怪談、都市伝説、奇妙な事件。どんなに不可解な話でも、彼にとっては「興味深いネタ」にすぎない。 彼にはひとつ、不…

塚本武彦、７４歳、榊コーポ１０３号室にひとりで住んでいる。ある日、散歩の途中に立ち寄る公園に捨てられた紙くずを拾い家に持ち帰ることになった。軽く無造作に丸めただけの紙くずは、その…

フリーランスカメラマンの月城杏子が出会うのは、カメラでしか見えない"もうひとつの世界"。

　裏拍手とは何か。 　拍手が神に拝するに際し両の掌を打ち合わせるのに対して、裏拍手は逆に手の甲を打ち合わせるのである。 　掌を合わせるという行為の原点は相手に害心がないことを示す…

由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出た…

終電を逃した夜、時刻表にない電車が滑り込んでくる——。 広告代理店で働く霧島美咲（27）は、深夜の無人駅で不思議な電車に出会う。そこは「忘れられた人々」が乗る列車だった。車内で…

都会の古い美術館の地下に眠る一枚の肖像画。白いワンピースを纏い、悲しげに微笑む黒髪の少女。伝説によれば、この絵を見た者は、夜ごと夢の中で「永遠の美」への誘いを受けるという...。…

SNSトレンドを追うフリーランスライター・水野結衣は、謎のハッシュタグ「#23時のゆめみ」の調査に乗り出す。IT企業マーケターの鷹宮千尋と共に、23時の自撮りに写り込む知らない人…

それは語られる身も毛もよだつ物語。

作者が気分で更新していくショートストーリー集。一話完結式。 作者公式X↓ https://x.com/chlorine4989