「始末」を含む小説

　宍戸裕次郎は模範解答盗みの常習犯。巧みな盗みで二年間バレることなく、学年一位に君臨し続けていた。しかし三年生になった春、解答を探すために先生の机を漁っている様子を新人の汐崎先生…

2022年。2月28日。都内に移転した鈴木正吉。

　鳥獣保護管理法が改正され、カクヨム界隈で悪逆非道の限りを尽くしていたトリはその保護の対象外となった。 　それどころか人々の心に悪影響を及ぼすということで特定外来生物に指定され…

末っ子王女のティナは、膨大な魔法力があるのに家族から評価されないのが不満。生まれた時からの婚約者、隣国の王太子エドとも婚約破棄されたティナは、古城に引きこもり、魔力でポーションを…

カロリーナは『皇太子妃』になると定められた少女であった。 そのため、日夜、辛く悲しい過酷な教育を施され、ついには『完璧な姫君』と謳われるまでになった。 ところが、ある日、婚約者で…

　萩市に存在する地球防衛軍。 　その名は〝萩市立地球防衛軍〟である。戦力は自衛隊を軽く凌駕し、米軍よりも強力だ。 　今回はKAC、即ちカクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシッ…

普通に嫁ぎ、子どもを育てあげ、親の介護も終わり、時々孫の面倒を見る78歳の主婦。歳の離れた妹弟に先に死なれ、後を継ぐもののいなかった実家の始末がのしかかる。放棄して逝ってしまいた…

海賊討伐の帰り、奇怪な老化現象の調査依頼を受けた鞘。唯一の証言は、金色のフクロウに魅入られると老化してしまう事だった。だが、どう言う訳かある年齢を越えた老人のみ若返ってしまうとい…

　冒険者としてコツコツとやっていたイサカ・ノロナ。だがある朝のこと。彼は変な剣を装備してしまった。それは「その装備を外すこと」「他の武器を使うこと」「魔法を使うこと」それらが一切…

彼の何が好きだったのだろう。 そう思いながら、彼の残したモノを片付ける中、ずっと蓋をしていたコトを思い出す。

白報隊の凶弾に倒れた田原総一朗は、あの世に行って、これからは楽しい毎日を送ろうと思っていたが、三途の川の対岸に待っていたのは、三十五年の月日の中で亡くなったパネラー達だった。

猫好きによる飼い猫と下僕のお話。満月の夜、部屋に現れた光の塊に勢い余って頭から突っ込んでしまう女子高生の葉月。ふと目を開けると見知らぬ森の中。どうやら愛猫と一緒に異世界に転移して…

都美子は夫の正弥のワイシャツから香水の匂いがして、洗濯物を回した。その洗濯物をそしている時に、隣から部屋から「旦那にバレたらどうするの？」という声が聞こえてきた。

人と妖怪と妖人が普通に共存する世界のお話。水為ハクは腐れ縁の幼馴染、鳥飛ナオヤと同じ高校へ進学した。入学式の帰り道に妖怪と遭遇してから、ハクの周囲で異変が起きる。一緒に巻き込まれ…

あらすじ…「私」はNYの警察本部長すら舌を巻く腕利きの吸血鬼始末屋。ある夜、高層ビルの上階のラウンジで理想の『女』と出会ってしまい…？ 私:ニューヨークで活躍する、ヴェテランの…

理由も何も分からないが、一日の半分が猫になる呪いを受けてしまったオレこと白石玄(しらいしくろ)。 そして、猫になったことを切っ掛けに動画投稿を始めようと言い出した姉。 猫になった…

小学生の頃から、なぜか私は傘を忘れやすかった。 社会人になってもその悪癖は治らない。まとめて傘を持ち帰ろうとすれば、後輩からは「二刀流っスか？」とからかわれる始末だ。 ――悪いの…

料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨムグルメ小説コンテスト カクヨム賞受賞作品。 サラリーニャン(マン？)の猫山にゃん太郎は食品会社の企画部に勤める、冴えない中年猫。 今日も家…

ある日の朝、起きたら家の中は空っぽで両親と妹の姿も綺麗サッパリ消えていた。 そして現れる強面の金貸し。 そこで主人公は消えた両親が借りたという莫大な借金を押し付けられ借金奴隷に…