「心臓」を含む小説

「あの日助けて頂いたナカツルと申します」 　助けたなんてとんでもない。二〇一九年のある日、都内屈指のゲイ・タウン宿木橋にてノンケながらバー『緑の兎』で雇われ店主を務める上之原承は…

　売れないまま二十代が終わろうとしているお笑い芸人、土師東風は徹夜のネタ作りと早朝バイトのシフトが続き、あっけなく心臓発作で死んでしまう。そんな彼が転生したのは、異世界のエリート…

　気を失った僕の心臓を診たお医者さん。 不思議な物を見つけました。

　友人と共に交通事故に遭いそうになった不二美（ふじみ）は友人と共に世界を救う聖女として異世界へ召喚されてしまう。 　だが、聖女なのは友人の方で不二美はオマケとして召喚されただけだ…

「木村、お前のこと好きっぽいぞ」 ゼミの友達から、そんなことを言われて、心臓が波打った。生まれてこの方２０年。女の子と付き合ったこともないし、浮いた話の一つもなかった。 木村さん…

【魔女は、確かに存在していた。しかし、現代で魔女は忌み嫌われ、恐れられている】 ある街に住むオッサン探偵「鹿間」――彼は、魔法が蔓延る世界で、あえて魔法を使わない探偵業を生業にし…

前触れの無い甘い落とし穴。その名は「恋」 　心臓を熱くした瞬間を感じ、触れ、見て、聞いて、あなたの声で表現してほしい。　台詞提供企画第一弾「くちづけ」シリーズを、甘く切ない思いと…

唐突に思いついてしまったアナデンのネタを、なんというか……メナスが闇と混沌を吐き出すように書いて公開してみます。 ……書いて後悔してます。いろんな人の (というか自分の) 心を抉…

　私の寿命は一年。生まれつき心臓が弱く、もう長くは生きられない。 　死ぬまでの一年、旅をすることにした。

　日本の首都であり心臓、東京。 　都心は見上げる程の高いビルが並び、雑多で、慌しく時間が駆け抜けていく。 　千四百万人近い様々な人間が、様々な思惑を抱きながら生きているこの土地…

「なあ知ってるか、心臓の取り出し方」 三学期最初の朝だった。転校生の市川知佳は、通学路で拾ったりんごに導かれるようにして、学校の屋上に足を踏み入れる。 そこで待っていたのは、…

動かす鼓動が代替品であったとしても。 最後に心が入ったのなら、それはもう替わりなんかじゃ収まらない。 中学時代入院していた少女が、数年ぶりに通う高校の図書室で出会った先輩。 ど…

「リチャード！　リチャード！」 　七十歳の足音が聞こえ始める耳に、お嬢様の叫び声が飛び込んできた。何事かと心臓が飛び跳ね、慌てて振り向く。 　お嬢様は華の十七歳。遠くから聞こえた…

虹崎天は心臓移植を待つ幼い少年だった。 少年は、アイドルが好きで、いつか元気になったら自分もアイドルを目指そうと考えていた。 だが夢が叶う前に少年の身体は、心臓が悲鳴をあげてしま…

魔王を倒し、人類の宝である聖杯を取り戻した勇者フェリクスは三人の仲間とともに凱旋した。 シナデトヒ王国に聖杯を返還し、その日の夜に行なわれた祝勝会でフェリクスは毒を盛られた。 失…

　私、奥村佐奈は小さい頃から心臓が悪く入退院を繰り返してきた。私の心臓は良くなることもなく悪化する一方だった。そんな時医者から心臓移植をおすすめされるが、私の体に適応する可能性が…

突然目の前に現れた幽霊はいったい何者? 何の目的があって現れたのか? 手に汗握る展開でドキドキのショートストーリーを全部で10編(予定)、オムニバス形式でお届けする。

侯爵令嬢であるフィオナは、幼い頃妹を庇い魔女の呪いなるものをその身に受けた。美しかった顔は、その半分以上を覆う程のアザが出来て醜い顔に変わった。家族や周囲から醜女と呼ばれ、庇った…

クラス転移に巻き込まれた俺にはチート能力は与えられなかったのに、元から持っていた死神が見える能力がとんでもないものを見せてきた。 魔王討伐に向かう五人のクラスメイトである勇者一…