「高架」を含む小説

わたしのうちは中洲にあった。川の流れに囲まれていたわけではない。高速道路の高架と国道バイパスの太く激しい流れのあいだにあり、川と川に挟まれた中洲のようだと思っていた。 子供の…

駅の傘立てにもたげる一本の傘。 痺れるほど、溶けてしまうほどに嬉しかった少年時代の想い出。 高架下の赤土。雨の日の練習。 一番・ショートにはいつも「けんちゃん」の姿があった。

冴えない大学生である西野修。ある日神様によって電車爆破テロ事件の犯人に仕立てられそうになる。非日常から脱出することを望んでいた修であったがさすがに犯人にされることを望んだわけでは…

網干（あぼし）圭吾は弁護士である。大阪の阿倍野区美章園という所に事務所をかまえている。初めての来訪者はまずわからない。その筈である。誰も弁護士事務所が高架下にあるとは思わない。 …

世の中の『普通』を嫌うわたし『雨水りん』は、高架線の下で一人のホームレスに出会う。 彼は、奇妙な形のカプセルを差し出して、ある提案をしてくる。 「このカプセルで『普通』を壊して…

「ハッピーでホッピーだ❗」というフレーズを連呼する中年男と、弾き語り青年のドラマ。

短編です。 10000文字以下です（５話に分けています）。

高架橋の下に転がった奇妙な死体、数十年前の教室内で発見された転落死体。 謎を解いた(らしい）探偵少女はどこかに向かって迷走していく。 そして少年は余計な仕事に駆り出される。 主人…

ブラック企業で働く１カメラマン。 月に休みは１〜２日。通っていた精神内科から、ドクターストップが出るものの 会社からは休みが貰えず、大阪に消えた。 高架橋から見た線路と電車、雑…

１話完結です。

居酒屋のカウンターは斜めになっていた。年代物の厚い木のカウンターであった。 日本酒の兆子を置くと、ツツーと滑り落ちそうであったが、実際にはそうはならない。 『居酒屋１００選』とい…

2014~2016年ごろの短め作品詰め合わせ。中身はこんな感じです。 第一話……海。接吻。卵の殻。 第二話……電話。お別れ。ズレ。 第三話……夜のお散歩。プリン。プリン。 第四話…

　ようこそ未来へ、時代遅れの兄ちゃん！　まったく、生えたカビも変異するようなクソ過去から遠路はるばるよくぞおいでなすったもんだぜ。（物好きにも程がある！） 　さあ、何が見たい？　…