「里山」を含む小説

谷戸の水田と林、そこに自ずと集った人々。 それは少女にとって小さく完結した異界だった。 初恋という新たな世界への扉。 角川武蔵野文学賞（第一回）応募作

高齢になった祖父は、多摩川沿いのすっかり寂れた集落の一角に一人で住んでいる。母に言われて都内へ移住するよう祖父を説得しにきた恭介は、祖父が一人で守る里山を目の当たりにする。

　私（里山まき）は、ゴミ箱に埋もれていたカラスを助けた？　ことが原因で、一年前から知らずに同居していた幽霊（ユウちゃん）を見ることが出来るようになる。 　戸惑い、拒否していた私だ…

角川武蔵野文学賞応募作品。幼い男の子と妖怪（？）の出会いのお話。

　自然にかこまれた里山に住む我が家の子どもたちが、野草や木の実などを採ってきてくれるお話です。 　身近にたくさん食べられるものがあることに驚きますよ(#^.^#)

鳳龍ひとり旅。ひょんなことから関わりあった小学生の女の子、莉乃とのショートストーリー。いじめを受けていた莉乃は学校に行きたくない、消えて無くなりたいと言う。そんな彼女に鳳龍がとっ…

金田は家路につく途中、おかしな建物を見かける。それは長年「三周年記念セール中」という紙が貼られっぱなしの廃墟のような店。 金田は日々の激務で頭がおかしくなっていたのか、その得体の…

緑豊かな里山と、宿場が置かれた往時の面影を色濃く残す町・小野路。 夜半前、年子の兄・ナギの住むアパートを訪ねてきた女子大生のナミは、明かりのない坂の途中、侍のような格好をした、ひ…

湖国出身の友人から聞いた、家系にまつわる少し不思議な話。 因縁を感じるか否かは、各人の感想に任せます。

あらすじ 現代を生きる人間が巣食う街、東京。 里山 指糸もその一人だ。悩み、もがく彼の前にある日1匹の「猫」もどきが現れる。 その猫は見たこともない不思議な生き物だった。 その時…

冨田勲作曲による新日本紀行の印象的なオープニングテーマは、歴史に残る名曲だ。 その新日本紀行は、１９７０年に開催された大阪万国博覧会の会場が豊かな自然に抱かれた里山が切り崩されて…

　製薬会社研究員の癸卯諒子は嗜好が変わり、がっつりと肉が食いたいモードに入っている。 　新米編集者の掛足靖彦は取材後にインフルエンザと思われる症状を自覚し絶命する。 　座主坊老人…

小浜に水揚げされた鯖を一塩にし、京まで運んだことから、これらの道を鯖街道と呼ぶようになった。「京は遠くても十八里（70キロ）」と云われ、行商人たちが鯖を背負い、夜明け前に小浜を出…

　早春の旗山自然公園に観桜に来た若い女性が三人。村の観光ガイド兼公園整備員の成島英（なるしま　すぐる）は、その三人に肝試しを持ちかけます。昼間だから大丈夫と話に乗った三人でしたが…