概要
普通の人には拷問でも、活字中毒者にはご褒美です。
金田は家路につく途中、おかしな建物を見かける。それは長年「三周年記念セール中」という紙が貼られっぱなしの廃墟のような店。
金田は日々の激務で頭がおかしくなっていたのか、その得体のしれない店へ飛び込んでしまう。
そこに居た一人の女性、里山から恐ろしい事実を告げられる。
「この古書店へ踏み入った人間は、次の人間がやってくるまで出られない。貴方は番人として、ここに居続けるのよ」
「やったあああああああ!!」
「は?」
金田は重篤な活字中毒者だった。そんな人間からしてみれば、豊富な本が並んでいる古書店に閉じ込められるなどご褒美以外の何物でもなかったのだ。
狂喜乱舞する金田をよそに、長年にわたって番人の役割をつとめていた里山は困惑の表情を見せるのだった。
金田は日々の激務で頭がおかしくなっていたのか、その得体のしれない店へ飛び込んでしまう。
そこに居た一人の女性、里山から恐ろしい事実を告げられる。
「この古書店へ踏み入った人間は、次の人間がやってくるまで出られない。貴方は番人として、ここに居続けるのよ」
「やったあああああああ!!」
「は?」
金田は重篤な活字中毒者だった。そんな人間からしてみれば、豊富な本が並んでいる古書店に閉じ込められるなどご褒美以外の何物でもなかったのだ。
狂喜乱舞する金田をよそに、長年にわたって番人の役割をつとめていた里山は困惑の表情を見せるのだった。