「現代短編 短編」を含む小説

大学生の蒼真（そうま）の裏の顔は、日本政府に雇われたホワイトハッカーだった。ある日、自分のクローンAIを名乗る少年がコンタクトを取って来る。 「Plumes bleues du…

零感OLが借りたのは、事故物件ですらないのに「幽霊が出る」と噂の部屋だった。 家賃は破格、快適な零感ライフ。 しかし暫くすると、たしかに奇妙な音が聞こえ始め、やがて部屋には本当…

「悪ぃ、やっぱ別れない？」 　その一言で、私は捨てられた。 　五月のゴールデンウィーク、私は人生初の彼氏から一方的な別れを告げられた。 　途方に暮れて逃げ込んだ公園で出会ったのは…

子どもの頃の憧れだった大人は、まやかしだったのだろう。

ある国では誤字脱字を憎む人物が大統領になり、誤字脱字を厳しく取り締まるようになった。大統領親衛隊が町を練り歩き、誤字脱字を取り締まり、次々と作家を処刑した。

焦り、迷い、孤独——そんな心に、そっと寄り添う一杯があります。 下町の喫茶店「カフェ・デ・ソルテ」には、人生の岐路に立つ人々が訪れます。 店主が淹れる“希望のブレンド”は、香りと…

※100％手描き【短編完結済み】 にゃんとも不思議なビターチョコ風ファンタジー恋愛ショートストーリー！ ご賞味あれ！ ※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関…

大阪を拠点に活動する二人組のユーチューバー、主人公とサヤ。幼なじみのまま腐れ縁で友達関係を続け、いつの間にかユーチューバーとして活動することになっていた二人は、ある日、「１００万…

命を救ってくれた恩人に、想いを届けるために許された手段は、匿名の手紙。そして生涯を通じて２回まで。 相手のことを知ることは決して許されない。 限られた言葉の中で託した想いと、…

「桜の樹の下には死体が埋まっている」 主人公はその言葉の真偽を確かめに、真夜中の公園へ行く。

　僕には、君が今どこにいて、何をしているか、知る方法も、権利もない。 　僕と君の関係は、名前をつけられるようなものではなかったと思う。 「――爽太！」 　満月をみるたびに、僕を呼…

いつも通りの朝。 いつも通りの夜。 けれど、ほんの少しだけ、何かがおかしい。 鳴るはずのないインターホン。 いつもと違う帰り道。 知らない誰かの声。 そんな「違和感」に気づ…

子育て中の語り手『私』は子供が幼稚園に行っている時間を利用して、久しぶりに歳の離れた姉とカフェで会うことになった。姉には高校生の娘（語り手の姪）がいるが、姪の同級生の少女がネット…

２０ＸＸ年。 日本政府は増税を続けた。 道路を歩くにも税金。セックスするにも税金。そしてついに、犯罪を犯しても納税していればオッケーになった。 増税国家日本の明日の姿。 カクヨム…

　中学生の池端俊樹（いけはたとしき）がいつものように学校から帰り、家のドアを開けると、玄関でドデカい魚が跳ねていた。 「おい、そこの。助けてくれ」 「は？　なに？　なにこれ？？」…

財閥の令嬢、神戸鈴香にとって、全てが手に入る世界は退屈の極みだった。そんな彼女の日常を変えるのは、学園で次々を起きる事件。 彼女の武器は、行動力と直感、有能な仲間たち、そして一般…

【カクコン11参加作】 〝チェーン店の古本屋で、胡散臭い本を捨て値で買い漁る〟のが、私の趣味である。店先のワゴンセールにある意外な掘り出し物。そうして出会った一冊の本。高山信一郎…

僕は田舎の祖母の家に行き、亡くなった母から聞いた不思議な洞窟へと足を踏み入れた。母が勧めるくらいだから、きっと何か面白いものでもあるのだろう。 なーんだ何もないじゃないかと思って…

高校生三年生の遥貴は、同い年の沙世とひそかに付き合っている。ふたりで地元の大学合格を目指しながら受験勉強に励んでいたものの、ある日その歯車が狂い始める。 全４話の短編です。

100％手書き。 【5分以内で読めるショートショート】 季夏の夕暮れの海が見える旅館の出来事。 大学男性のシュウは個室にてふと窓を覗き、風鈴や波音に混ざり歌声が聴こえることにき…