「フェアリーテイル」を含む小説

夫婦の真剣勝負シリーズ第８弾！ 「あなたが物語に行き詰っているのは、奥様の真実の心から目を背けているからではないですか？」 ある夜夫の前に現れた妖精はずけずけと夫に言った。 動…

空想の世界を摂取して生きる少女と、半身を失った私の話。あなたの描く物語は、さて誰のためのもの？

　連載小説「存在しないフェアリーテイル」 　その本編では明かされない日常回や番外話、おふざけが詰め込まれたコミカルでほのぼのとする休止符。 　飲み物を片手に、くつろいでお楽しみ…

童話の世界の住民〈キャスト〉は、終わりを迎えると読み手の世界に生まれ落ちる。拭いきれない記憶の異能、〈トラウマ〉を抱え。 読み手の世界でも多くの〈キャスト〉が集まる異質な空間『…

傷ついた兵士が迷い込んだ、森の奥の泉のほとり。兵士はそこで、片目に妖 《あやかし》の冷たいくちづけを受けた――。小暗い森の幻想妖精譚。

古には十六、いまは、二十に嫁いで行く一族の姫君を守るため、災厄払い――依子、と呼ばれる存在が用意される。 ひととせ、二重に、満ち、夜露のさき、いつかの時まで。 現代×御伽話アン…

おとぎ話に似た、けれど日常の中にありふれた恋の連作短編集。 第1話　『マロウブルーの効能』 「お名前を伺ってもよろしいでしょうか？」 カフェで働く莉亜は、文通相手の有紀に励ま…

上流から流れてきた桃は二つありました。 一つはおじいさんとおばあさんに拾われ、育てられます。もう一つは鬼ヶ島まで流れ着き、鬼の手によって育てられます。 桃から産まれた二人の”もも…

本が大好きな青年"暁 皇焉（あかつき こうえん）は、この世界のものではない本を読んでしまう その本を読んでいると、知らぬうちに気絶していた 目覚めると、そこは静かな森だった

世界はいつだって気まぐれだ。 神様だって手を焼くくらい…。 この世界の創造主は「キメラ」と呼ばれ、神として崇拝されていた。 現在、その名を継いだ少女の名は…咲也子。…

　友達もいなければ彼女もいない。開き直れるほどタフでもない。 　その上、知らない間に開催されていた同じ学科の花見会を目撃してしまった――遅れて混じる勇気はもちろん無かったぼっち大…

【毎週火曜日更新】 5年前の激しい抗争の果てに政府によって封鎖され、今は4つのマフィアが支配する地となった野毛。 暴力沙汰の絶えないこの「封鎖区域」の秩序を維持するため、四大マ…