「現代文学」を含む小説

新幹線の車内で隣りに座った若者のことが、どうしても気になった。

「わさびってな、削ったりして細胞が壊れたら辛くなるねんで」 「そうなんや」

(本文より)僕らは、一時的に停戦をしている二つの国の、国境の警備をしていた。二つの国を分ける、一本の線を僕らは監視し続けた。技術の進歩から取り残され、草木は生え放題のここは、時間…

洋子はずっと気になってることがあった。 きれいな景色を目で見ているのに、素直に見ることが出来ない。 でも、夕暮れの落ち葉の道で……。 ちょっと不思議なショートストーリー。

クリスマスの夜、退勤しようと施設の施錠をしていた俺「後藤」は、「完璧君」な後輩である「高坂（こうさか）」が自殺しようとしている場面に出くわしてしまう。 　なんとか自殺を止めよう…

傷跡は治すものじゃなくて馴染ませるもの

　深見那奈という美少女の手紙が下駄箱に入っていた。 　告白だと思っていたのに、呼び出された学校の屋上に行ってみると、 「私と一緒に死んでください」と言われた。 　告白ではなく、彼…

窓のない部屋に暮らして、出会ったこと。 故郷を出て一人、東京で窓のない部屋に暮らしている、深里(ふかざと)。 高校生の時にクラスメイトだった、高崎怜(たかさきれい)から深里の元…

納棺師のお話です。専門用語はそこまでたくさんは出てきませんので読みやすくなっている……といいなと思います。 （個人的な体験談を元にしていますが、登場人物はすべて架空の人物です。）

はじめまして。 少しでも楽しんでいただけますと幸いです。

異世界転生が大ブームの2000年代。転生希望者はトラックに飛び込みまくっていた。 そんな世界で普通の主人公が現代社会を生きます。

「普通」と違うことに悩み、世界とのズレを感じている女性が出会ったのは小さな路地にあるストリップ劇場だった………。小さな光とお守りのお話。

私の叔父は祖母を介護するために月一で帰ってくる。今日も帰ってきていた。

　私は華やかなイルミネーションが消える瞬間を待ち続ける。 　なぜそれを待ち続けるのか？ 　そこへ現れた若い女の子の目的とは？ 　第3回角川武蔵野文学賞の武蔵野×一般文芸部門応募…

主人公の西園寺は、自分の恋愛に対する異常性を自覚し、1人孤独に悩んでいた。彼は絶望した表情の女性にしか愛情と言うものを抱けない。世間からはみ出されたような心持ちで日々を過ごしてい…

ショートショート　全１話 お金ではなく、毛を貯める最新技術『貯毛』を発明した億万長者のインタビュー。 という形式の一人称モノ。お気に入り作品です。

ショートショートです。全２話。 適材適所がテーマ。産みの苦しみからは逃れられない。だけどそれが楽しいよね、みたいな話。

朝青龍が相撲界に君臨していた時代に、国技館からの中継に時折映り込む少女がいた。僕は彼女と思わぬ場所で「再会」することになる。