「花もの」を含む小説

スタイル抜群、頭脳明晰、運動神経抜群、そして誰にでも優しい完璧な女子高生。 その美貌と才能で学校中の男子から憧れの的となっていた。しかし、そんな彼女には一つだけ大きな悩みがあった…

　短歌形式の回文です。 　似る花か　逗子の飾りさ　扉裏　人去り坂の　静かな春に 　にるはなか　ずしのかざりさ　とびらう（ら　ひとさりさかの　しずかなはるに）

二年前に死んだ少年の日課は、昨日まで、病室の花を変えることだった。 〈死神〉として死人の魂を洗濯屋まで送り届ける仕事をする傍ら、自身の魂の〈汚れ〉を落とすための糸口を探す翠は、眠…

菫　春天(とう　しゅんてん)は、十七歳の誕生日に「桃花源」に行くつもりにしていた。 桃花源は、天界・幽界・冥界の狭間、仙人の住まう世界。 幼い頃、すでに「龍仙珠」という、そちら…

幼くして水嶌家へ嫁いだ椿は、夫の冬正から愛され幸せな日々を過ごしていた。 けれど主君である長田家の姫に冬正が見初められたことから二人の運命は狂っていく。 冬正を救うため水嶌家を出…

第一話 　高校一年生の加々実優（かがみ　ゆう）は、葉桜の季節、優を「神さま」と呼ぶ奇妙な巫女に出会う。 　直後、街に現れた巨大な怪物と、優は巫女のいわく「神の御力」で戦うはめにな…

　時は明治。 　廃刀令により衰退しつつある剣術道場、心刀雪花（しんとうせっか）流道場の一人娘、雪村清瀬（ゆきむらきよせ）は、道場の跡取りになるべく、男として育てられてきた。密かに…

在宅エンジニアの「花村　透」とその従兄弟である市役所職員、「見延　雅晴」の同居備忘録です。 ・はなむら　とおる ・みのべ　まさはる

芸術の虹＜アルカンシェル＞の結界に守られた人間の世界。 それを維持する公爵家のひとつ、剣と盾のウラヴォルペに生まれたレオニアスは、容姿端麗で勤勉な青年だが、剣術の才能は受け継がな…

歌に酔いしれているシンガーがいる　彼女は断定的に歌う　この世に信ずべきものはないと　この世に咲く花はむしり取られると　彼女は人の心を疑う　だって、今夜は雪が舞うんだから　悲しくな…

七草　玄兎　(ななくさ　げんと) 左頬に傷があり、何かしらの事情がある。主人公なのに一番謎がある。 花園　小雪　(はなぞの　こゆき) ある日、七草を拾う、優しいヒロイン。 …

秋坂佑真が一人暮らしをしている『あすなろ荘』に新しい住人がやってきた。 そんなことを聞かされた日。 隣の部屋でボヤ騒ぎが起こり、佑真が助けに入る。 倒れていたのは同じクラスの…

いわくつきの宿で殺人事件が起きた。 本来なら詮索無用。治安維持隊も即、手を引いた。彼らは揃って真実は分からないと言うけれど、犯人は明らかにロゼという名の娘だった。 彼女の一族は殺…

蝶よ花よと大事に育てられた侯爵令嬢のマリーベル。 　そんなマリーベルにアーサー殿下との婚約話が持ち上がる。 アーサー殿下を慕う令嬢達から妬まれ、 使用人を奴隷のようにこき…

短歌形式の回文です。 　春日山　似た草の名は　罪印し　蜜花の咲く　谷間や幽か 　かすがやま　にたくさのなは　つみしる）し　みつばなのさく　たにまやかすか）

甘い香りと、藤紫。 どこを探せど陽光は見当たらない。天は覆い尽くされ、視界は全て、甘い香りの源である藤の花。その藤花の群生から、ひらひらと舞い落ちる藤色の花弁。それが行き着く先は…

戦争の中で咲いた一輪の花……のような。でも、その花が枯れるまで、目に見えることはありませんでした。 初めての投稿です。麁雑な点が多いですが、優しく見守っていただけると……。

　突然、事務所に身売された、中堅アイドル・美波(みなみ)…移籍先マネージャー・包仁(かねと)と所長・日昇(ひのぼり)……三人の愛憎は、何処(いずこ)へと？

龍の蜷局（とぐろ）のなかにある世界、龍盤（ロンパン）。 輪廻転生の理がある世界で、猫と人から転生した少女、“冒冽花（マオ・リーホア）“は、前世からの願いを叶えるために奔走していた…