暗夜に月光が降り注ぐと、ミステリーの匂いがする

いわくつきの宿で殺人事件が起きた。
本来なら詮索無用。治安維持隊も即、手を引いた。彼らは揃って真実は分からないと言うけれど、犯人は明らかにロゼという名の娘だった。
彼女の一族は殺し屋を代々営み、将来に一度だけ人を殺すという。
そして彼女が泊まった一室には、薔薇の花びらが降り積もっていた。

裏にある真相を探るため調査に乗り出した記者、ペネロペは口の中でつぶやく。
彼女はなぜ男を殺したのだろうか。