「純文学かな？」を含む小説

恋は虫のせいだとしたら、あなたは……

主人公である"私"は恋をすることはなかった、しかし彼曰く、愛は知っているようだ

音楽の道を諦めようとする主人公望月千栄。彼女は何故音楽を諦めるのか？愛、友情、家族、信頼全てが彼女を苦しめ、そして育てていく。最後に彼女が描く歌は誰を描いているのだろうか。

　ある日、彼は今世紀最大の残酷な選択をしてしまった。それは、SF映画によくある世界か家族か問題なんかよりも遥かに重たい決断。……そう、モノリスの音波なんかよりも大きな好きな女の子…

誰もが知る童話「ピノッキオ」×純文学

──どんな形でもいいから、隣に並び立ちたかった。 島坂清晴は〝概ね普通〟の少年である。 勉強はあまり出来ないが、スポーツはそれなりに出来るし、友達も結構いる。 唯一、彼が普通で…

包井容子は44才。 経年劣化の虚しさが今日も独り身の容子を襲う。 年増になり、美しさも徐々に枯れゆく容子は、自分自身の価値が、『若い女』だった事に気づく。 妻でも母でもない容子。…

　小さい頃、一番最初に覚えた漢字は『雨』だった。 　だからなのか『雲』も『雪』も『電』も、『雨』と付く漢字は全て『雨』と呼ぶのだと思っていた。

路上ライブの観客に、そのふとっちょくんはいた。 わたしはギターとわたしの歌声で、彼をダイエットさせようと試みた。 なのに・・・わたしは・・・

有象無象が蠢く現代社会。名前を剥奪された『俺』は精神の傷病者として終わりなき日常を生きるの。不定期連載

あるところに、何でも好きな夢を見られる機械があった。

登場人物 第一杳「女王と抱かれる怠惰」→アンプロンプチュ・プルメリー。呼び名:アンプル、モルフォ等。妖精の庭の女王。 第ニ杳「太陽黒点」→燎火(りょうか)。呼び名:かがり、かがり…

しょせんこの世は「副」ばかり。どいつもこいつも副、副、副。 肩書きに「副」の字を戴いた副次的な人間たちのサークル、あるいは秘密結社を覗いてみれば……。 ※この作品はブログ【泣き…

誰もが知る童話「しらゆき姫」×純文学

誰もが知る童話「人魚姫」×純文学

実家の建て替えが決まり、そのための荷物整理の手伝いにと帰省した私は、そのさなかに古びた段ボールを見つける。 そこに入っていたのはひどく年季の入った一眼レフカメラであり、聞けば両親…

人生に生きる意味を見出すことができなくなった『僕』の元に死神を自称する不気味な男が家を訪ね、突然死を告げた。 「あなた、来年の今頃、この世にはいませんよ」 意味の分からない理屈に…

どうしたらいいのだろう？ 上手く生きられないあたしは死ぬしかないのか？ 現実と夢の境目で沈んでいくしかないのかーー そんなとき、あたしの前に現れたのは。