「鳥 短編」を含む小説

香鳴裕人様の同題異話企画に、"ほぼ"毎月参加した作品です。 どうしても長くなりすぎてしまうと思ったので、追加の第１３・１４話を書いて完結しました。 ４月～１２月は、独立した話な…

織姫と会えるのは一年に一度、それも晴れた日だけ。 １２月、天の川のそば一人思案にふけるは彦星。 そこに使命を忘れた一匹の鳥が迷い込む。 ひょんなことからその一人と一匹は短冊に書け…

　幼い頃に去勢され、声変わりをしないまま成長した男性ソプラノ「カストラート」の登場で熱狂的な音楽の流行が起こった時代。一人の「カストラートの道を蹴った吟遊詩人」が、その長い人生の…

◆餌って何だろう。 負のスパイラルをシニカルに描きました。 ◆主な登場人物 真白小雪（ましろ・こゆき）：ヒロイン。 真白善成（ましろ・よしなり）：小雪の父。 ◆安佐ゆう様企…

時は神代。 それぞれの神様が喧嘩をし、昼と夜に分かれた世界。 そんな世界で昼の鳥と夜の鳥、2羽の鳥が紡いだ物語。 さらっと読める小話です。 町中にいて、時に害鳥となる黒い鳥、カ…

ハトにスナック菓子を投げている人間を見て、「俺はあんなハトの体に悪そうなものは与えない」と思ってきた。 ハトぽっぽタイムを楽しむなら絶対に食パンだろう。人間の朝食に使えるほど栄…

掌編です。 「鳥籠には鍵がある」と同じ町が舞台です。 ☆『紙の町の魔女』として〈小説家になろう〉〈pixiv〉でも公開しています。 ●折本試作しました！ ●第13話　超短編向…

妙に細部のはっきりした夢を見た。ストーリーがあって意味があるような、ないような夢。私は電車を待つ列の先頭にいる。気になったため個人的な記録として夢の内容を書いていたとき、窓ガラス…

神は、手のひらから幾筋もの光を遣わした。 「罪深き人間たちの諸行を、私に代わり見て来ておくれ」 　一つの光が、下界に降りる途中で真っ白な金糸雀に姿を変え、地上へと舞い降りた …

【ああ、あれが勝手に死にさえしなければ、わたしはあの汚い鳩のことをずっと白鳥だと思って、崇高な生き物だと思っていけたのになあ。振り返った先にはまだ鉄の塊がある。】 通学路で見かけ…

──これは、エンドロールな物語にして、プロローグ。 ※ヒロイン視点で描いています。 ※小説家になろう様の方でも投稿しております。

一人の男と、とある建物に巣食う【怪異】との契約関係の物語。

その鳥は、とある一族の子どもたちを大人になるまで見守ってくれる守り神だという。二十一回目、最後のお祝いに来たけれど本人は不在で…？

※本作に登場するWeb小説投稿サイト及び鳥は実在のサービスとは無関係です。 ※本作はカクヨム公式企画「KAC2021」のために書き下ろした短編です。お題「私と読者と仲間たち」

あるところにおかしな鳥を集めている博士がいまして…

　ある土曜日の朝。私はパソコンを前に頬杖をついていた。活き活きしたキャラが浮かんだので、そのキャラを主人公にした物語を書こうとした。だが思いついた場面を箇条書きで数行書いたら、そ…

かつてその村では、死者が出ると村人達に役割が与えられ、村全体で葬儀を行うことになっていた。死者を駒鳥と呼び、童謡を奉唱して葬送する。そんなしきたりも年々廃れ、今や一人の村人だけが…

黒い色しかない「影の森」。黒い地面に黒い木々、黒い動物たちがひしめき合うその森の中に、一羽だけいる白い鳥。それがボク。みんなと違うボクは、いつも一人ぼっち。傷ついた自分を守るため…

不死鳥が鳥類を厳格に統制する空。 人間の頃の記憶を保有したまま鳥に転生した因は、恋人に会うため、島鳥でありながら、禁じられた《渡り》を実行に移した。