なんの変哲もなさそうなタイトルと、なんかそうだろうなあというキャッチコピー。なのに、なんとなく惹かれて読み始めてみたら、その内容はといえば、ズバリ、鳩自体と、鳩の餌やりに対する情熱が微に入り細に入り、これでもかというほど熱く語られています。そりゃもうなんといいますか狂気さえ感じるほどに……!
唐突にねじこまれる鳩への叫びと、緻密な描写と、おそらくは外から見れば穏やかであろう主人公の、スーパーハイテンションな内心とのギャップが最高におかしくて、もう後半はエピソードタイトル見るだけでお腹がいたいです。
最後はちょっぴりほろりとしつつもやっぱり鳩! な突き抜けた作品。
最高です。