「#感情」を含む小説

夏の日、彩夏は廃工場でひとり、穴を掘る。誰にも言えない秘密を作るために。 突然声をかけられ振り返ると、そこには気になる女の子が立っていた。 探り合うように言葉を交わすうち、二人…

【彼女と出会ったのは全くの偶然だったけれど、いま思えば僕にとっては必然としか言い表せないものだったし、つまりそれを奇跡と言い換えることだって容易いと言えるだろう。】 全四章。とあ…

【殺伐感情戦線：第50回 お題「階段」】遅刻

「殺伐感情戦線」の「階段」参加作品です。 長い長い石段の上の神社にある秘密基地で一緒に遊ぶ約束をしている「わたし」とキコちゃん。階段を上っている間は、約束がひとつ。それは「下を…

広大な屋敷に独りきりで住む「私」は、夜の踊り場で不思議な発見をする。月の晩にのみ現れる踊りの名手「ゴースト」を、「私」はやがて友人と見做すようになる。そんな奇妙な生活が続いたある…

————同窓会。 私はあの人の影を追って生きてきた。 あの美しくも醜くて儚い青春の記憶。 この感情を友情と呼ぶのか、恋と呼ぶのか未だによく分からないけれど。 あの頃に戻る為に…

　しがないサラリーマンである本田蒼は、“無気力”に毎日を生きていた。“大人と呼ぶに相応しい人間”なんてこの世に存在しないと断言する彼は、何事にも期待せず、何事にも希望を持たず、ま…

この村の端にはとても強力な魔女が住んでいる。 彼女は大のお菓子好きで、より美味しくて沢山食べても太らないお菓子を求めて魔女の師匠に弟子入りをしたすごい魔女だ。 ただ彼女には一つ、…

主人公の女性が小学校六年生だったときの話。 ひょんなことから「怒らないごっこ」という遊びが流行り、約半年間、わたしのクラス全員、まったく怒らなかった。遊びの一貫で怒ることを禁じた…

確かさのない未来予想図づくりにかまけて、いまの感情を蔑ろになどできない。もしかしたら彼女よりも想いを深められる相手が僕の目の前に現れることがあるかもしれない。でも、そんなのどうで…

学校からの帰り道、悠一は不思議な音楽を耳にする。 音を頼りにあるはずのない路地に入り込むと、そこにはサーカスのテントが建っていた。 翌日、幼なじみの真琴をサーカスに誘うが、真琴…

永遠に続く愛というものがはたしてあるのかどうか、はたしてそれは愛と呼べるのか……？ この物語は虚構かもしれない。 だが、そのすべてが虚構とは限らない。 そのようなお話です！

趣味はボタンとビーズの収集。宝物はラムネの瓶———。 ひとりの少女が過ごす休日は、美しく、瑞々しい。 私の、キラキラした感情だけを集めて書きました。

「殺伐感情戦線」の「永遠」参加作品です。 砂場で泣いていた女の子・とわに声をかけたことからはじまった、ふたりの友情。しかし成長するにつれ、ふたりで砂場で遊ぶことも少なくなってい…

祐希は天性のいじられキャラであった。 幼馴染グループに寒空の下で放置されて、熱を出してしまう祐希。 元気になった祐希は、熱と一緒にいくつかの感情が無くなってしまった。 「祐希！…

殺伐感情戦線『永遠』 君に永遠をあげると言った私は、それを反故にしてしまった。

　死神と少女の邂逅。運の良し悪し、出会い、感情、言葉、全ては決められたレールの上での出来事。

朝に起きない主人公の話です。「君」の不在。

2357年を舞台にした地球の物語。 感情をなくした少女ニコが地球が滅んだ理由と感情を求めて旅に出る