「切ない純愛」を含む小説

結婚にともなって引越しをする中で、彼の荷物から出てきた古い手帳にはさまれた一通の手紙。 桜色の封筒に女性らしいきれいな字で「親愛なる先生へ」と書かれていた。 彼は高校教師で、…

日本の名川に名前を連ねる『恋鋼川』は、岸辺の両端からアーチ状に掛かった見事な木蓮の花が有名だ──。 まだその川に名前が無かった頃の、あまりに痛々しくも抉い、悲しい恋の物語。

最初に会った時から、お前という女はいけ好かなかった──。 日埜和なこ様主催のイベント「輝石のドロップス」企画にて、アンソロジーに参加させて頂く余興も兼ねて、男性視点をカクヨムで…

あらすじ※ネタバレあり ひとが突然砂になってしまう砂化ウイルスが蔓延した近代日本。生き残った人々は、国の方針により日本から海外へ移送されることになっていた。 ウイルスで母親と姉を…

あらすじ※ネタバレあり 絵を描くことが好きな高校生・藤原晴は、美大に行きたいと思いながらもその気持ちを言葉にすることができず、だれにも理解されないままいつもひとりでスケッチをして…

母を亡くした現実を受け止められず眠れない夜を過ごす信也。ふらりと足を向けた海辺で夏美と出会う。 夏美に恋心を抱くコミュ障の信也と、過去に囚われて、この世を彷徨っている夏美の淡い恋…

KAC2024の第８回お題が「めがね」なら、書かねばならない。 そんな思いで書いた短編です。

　フィクションになります。登場している人物や団体は実在するものと一切関係ありません。 この作品はカクヨムで何度も書いていますが、新たな挑戦で書き始めました。 台詞が主体になるので…

聖女だとか王族だとか、そんなことが誰かに愛される理由になんてならない。私は私だ。

陽茉莉の働く洋菓子店レトワールの前を時々通る車椅子の男性。 その容姿、たたずまいから、陽茉莉は『車椅子の君』と名付け密かに憧れを抱いていた。 そんな『車椅子の君』を手助けしたこ…

僕らは一緒に海を眺めていた。 三部作の第2話となります。 ①透明な花と終わりに　　　　　　KAC20241 https://kakuyomu.jp/works/1681809…

商業で成り立つ〝卯月の町〟。 高値の物を買う富豪が暮らす〝皐月の町〟。 2つの町は隣接していたが、境目に大きな竹林があった。 竹林には〝竹の怪〟と呼ばれる者がいた。 竹の怪に…

　こちらは、ハイファンタジー『氷結の魔術師』のスピンオフ作品です。連作短編である『雫の追憶』と、短編『闇の魔術師』の二部構成です。いずれも本編の敵役の裏側を描いたお話で、どちらか…

元特攻隊員の主人公が最後に見つけた戦争を繰り返さないために大切な事…… この物語の主人公は『最後の日記』の追憶編に出てくる高田さん。 昔、私にある誕生日プレゼントをくれたおじいさ…

「――ま、真美なのか。まさか嘘だろ！？」 「陽一お兄ちゃんは甘えんぼさんだね。こんなに身体は大きくなったのに……」 彼女の水色のワンピースは懐かしい夏の匂いがした。なぜ彼女は遠い…

人に優しくしすぎで騙され物を奪われ 親は交通事故で死んで 学校では虐められ 初めて高校でできた彼女にも振られ 社会人になってできた彼女にはめられ会社をクビになる 世界一不幸な男 …

とある中小企業で働く女性、宝塚花凛（たからづかかりん）は前会社で知り合った元カレのことが好きで別れた後も未練をずっと引きずっていた。 そんな花凛を元気づける仕事仲間で同性の海岡那…

システムエンジニアの萩野みさをは、仕事中毒でゾンビのような見た目になるほど働いている。 人の良さにつけ込まれ、面倒な仕事を押しつけられたり、必要のない物を買わされたり、損ばかりし…

ルックスは世にいうメガネ男子で、インドア好きで家が好き、本が好きなインテリ派でもあるイケメンの周（あまね）と、体育会系のアウトドア大好き少女であった箏羽（ことは）は幼馴染だが、犬…

「いやー、りっちゃんが食べてるのを見るのが好きだから、観察してた。すっごく可愛いだもん。俺はそれだけでおなかいっぱいになっちゃうし！」 　龍城がいてくれると、それだけで私の世界…