「終焉」を含む小説

集英社の短編小説新人賞に投稿した作品の供養です。読んでいただけると、嬉しいです。

年齢40歳。無気力、無職、そして酔っ払い。 無造作に伸びた髪と無精髭がより悲壮感を漂わせる男の名は『ジンフリー・ドミナトル』 彼は今日もまた朝から晩まで浴びる程に酒を飲んでいた。…

これは、世界が終わるまでの話。

　社会人二年目を迎える菊地瞬は最近、仕事が順調である反面、プライベートでちょっとした悩みを抱えている。それは高校時代から付き合っている恋人、相澤未来とのことで、ここのところ二人の…

植物性義体技術が発展した近未来。 行き過ぎた成長を遂げた企業は法律を捻じ曲げ、極度の格差社会を形成していた。 零細暗黒企業に勤めるヨド・キミは偶然イエヤス義体総社による他社への破…

東風瑞 来良（こちみず・らいら）のクラスへ転校してきた少年、柄野久 午兎（えのく・ひると）。ミステリアスで容姿端麗な彼は、直ぐさま校内の注目の的となった。 だが、彼女は彼の正体を…

近未来の日本、東京。 隣国の情勢が悪化し、平和主義を掲げていた日本も、そんなことを宣っている場合ではなくなってきた。 そこで、半ば強引に憲法を改正し、銃刀法を緩和して、自衛隊を「…

◇長きに渡ってサービスが続けられてきたとあるMMORPGが、その歴史に幕を下ろす日。 　こよなく愛した世界の終焉が目前に迫ったその時、終わりを見届けようとした一人の青年は、創世神…

　人間との世界を隔てる外輪山の中にある、竜と獣達の世界。 　その世界の中にある集落【スギノオカ】に暮らすツバメは、この世界でも珍しい黒髪に蒼玉の瞳をしていた。 　ある時、ツバメは…

魔法技術が粋を極めんという時、研究者たちが次に欲した更なる高みは禁忌の領域だった。 人々の求めてやまない見果てぬ夢、不老不死。 至高の法を巡り、技術も職権も乱用され出す研究所、狂…

私たちはカナリヤと呼ばれている。 300年前、ユフという名の小さな隕石が地球に毒を振りまいた。この都市に住んでいる人間はユフが降ってきた時に地下に都市を作って逃れた。けれども30…

魔法が普及する世界で、同じく人間の生活を支える技術が作られた。 それは機械の身体に人工の魂を定着させて生み出される『魔道式機械人形（マギアドール）』という存在だった。 偽りの魂と…

◇明治三十六年十一月一日／神戸外国人居留地 　悪魔祓師の神童・皆無は、軍の任務中に心臓を貫かれ致命傷を負った。死にゆくなか、どこからか心地よい声が響く。 「人の子よ、そなたに第…

あらすじ 　蒸気による産業革命が起きて人間が新たな歩みを得た時代、とある一人の吸血鬼が飼い猫と共に旅をしていた。 　それは吸血鬼が天使を殺し、神の怒りによって奪われ分散させられた…

平穏な日常は、ある日突然 終焉を迎える。 世界が終わる前に恋する乙女の願いは叶うのか！？ 源ガク with ネコさん and 妻さん主催の「５００文字くらい小説Ｙ２２Ｍ１１」…

モデルにした国や年代はありますがいろいろ整合性が取れない部分もありますのでナイショにさせていただきます。 伝染病が蔓延した世界で、町で唯一伝染病にかからなかった少女と町で唯一伝染…

若い頃、それを失う日が来ることを考えたことは無かった。 そこは永遠が続いて、いつでも戻ってこれる優しい思い出の場所のはずだった。 いつかはやってくる。 失う日が、やってくる。 …

この物語が誰かに読まれていると言う事は。 私はアカオニに食われたか。 クロカゲになってしまったか。 例え世界がいくら変わってしまったとしても。 大切な想いというモノ…

いつもと変わらない世界、平穏な世界でそれは起こった。 神の柱。 現代科学では解析不可能な素材で創られた神々しく圧倒的存在感のあるそれは、突然現れた。 人々はそれを神の柱と命名。 …