赤い光
河邑 遊市
赤い光
山並みに輝く若い緑
春の日差しを浴びて青々と光る
ぼんやりと眺めながら
どこかの偉い
今なら少しはわかるかもしれない
青い光がやがて赤に染まり いつしか風に流され消えていく
あなたの心を映すように
あなたの終わりの時が近づいてくる
いつかそれは必ず訪れるけど
永遠がそこに続いてくと信じてた
だけど
赤い光に照らされて
見送るあなたを忘れない
忘れかけてた古ぼけたノート
青い光の中のわたしが記した
まっすぐな文字が示す
どこかの偉い
今なら答えがわかるかもしれない
そこにある当たり前が翻り 当たり前が消える日が来ることを
あなたの姿を映すように
あなたの終わりの時が近づいてくる
まだその日は来ないと思ってたけど
青い日がそこで繰り返すと信じてた
だけど 現実は変えられない
赤い光に照らされて
別れたあなたを忘れない
今なら全てがわかるかもしれない
青い光がやがて赤に染まり いつしか風に流され消えていく
あなたの命を映すように
あなたの終わりの時が近づいてくる
いつかそれを知る日が来てしまうけど
終焉がまぼろしのものだと信じてた
だけど 運命は変えられない
赤い光に照らされて
亡くしたあなたを忘れない
赤い光 河邑 遊市 @K-Yuichi
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