最後の夏をもう一度の第九話を全文公開しました!
昭和20年6月6日に特攻出撃して戦死し、その後成仏する前に70年後の2015年の横浜の故郷へ9日間だけやってきた海村雄吉。
ついに2015年に居られる最後の日がやってきます。
雄吉との別れを前に、主人公 海村雄大は心に動揺を覚える。その一方で、雄吉は着々と迫るそのときに向けて、静かに覚悟を決めていく。
そして、ついに別れのときを迎え、雄大は雄吉に大切なことを託され、極楽浄土へと飛び立つ雄吉を見送る。
雄吉という親友のような存在を喪った雄大は、ゲリラ豪雨が降る町の中を彷徨いながら、特攻隊員の遺族が受けた衝撃と同じものを感じて・・・。
河邑 遊市