「最後の夏をもう一度」をご購読下さいましてありがとうございます。
今作「最後の夏をもう一度」は、特攻隊員として散華した当時22歳だった青年 海村雄吉が、戦後70年後の2015年に蘇って、そこで子孫たちと共に、特に同じく大学生の海村雄大と生活を共にして、現代の日本を見ていく心境を表す作品になっています。
本作では、雄吉が蘇っていられる期間である9日間について、一話で1日を書き綴る描写としており、それぞれ初日~三日目を第一部、四日目~七日目までを第二部、最終日前日・最終日それから一月後の後日談を第三部としてまとめ、それぞれにテーマを持たせています。
第一部では、現代にやってきた雄吉が現代を生きる雄大と共に行動することで、70年前と現代との間の街並みや人々の生活、人々の中にある信条などの変化について考えていく。
第二部では、戦前を生きた雄吉の生き様や思いを雄大たちが垣間見て、現代を生きる人々が失いかけているものが何なのか考えていく。
第三部では、特攻隊員だった雄吉の、特攻出撃時の様子や思いを雄大たちが知っていき、雄吉が何を未来の日本に願って敵の戦艦に体当たりしたのか考えていく。
というテーマで書いております。
第一部が公開完了し、次からは第二部に入ります。
雄吉が生前、どういうことを信じてどういうふうに生きようとしていたのか、彼の生き様が垣間見れる作品になるようにしてあります。