「短編、ショートショート」を含む小説

それは夏の盛りのことだった。

とある国では、戦争が長い間続いていた。 大半の兵士も国民も疲弊しきっているが、それでも国は戦争を辞めなかった。 何故、国は戦争を辞めないのか。 それは、国はごく一部の人間しか知ら…

超短編を集めました。 これは始まり……その先は、あなたの中に生まれます。 それは恐怖か……それとも……

それもこれも、電子書籍のせいである。つまりは、衝撃の一行が演出し辛くなってしまった。のろまでない読者諸賢なら心得ているであろう、衝撃の一行というテクニックを。これは、ミステリにお…

放課後美術部の活動の為に美術室に向かうと、桃のような何かを作っている友達の姿があった。 三題噺イベント参加用です。 「美術室」×「桃」×「偽装」

シュレディンガーの猫を売っているアルバイト店員と、それを転売することで利益を得ようとしている転売ヤーとの、どうでもいいけどどうでもよくない闘いのお話。

お隣に住む高校生のおねえさん、千鶴ねえちゃんのことが気になる。 物心づいた頃からの付き合いである彼女とは、ベランダで毎日お喋りをする仲。 ずっと一緒だったから、この人の隣を誰かに…

日曜の昼下がり、繁華街で悲鳴が上がった。警官が駆けつける。「通報を受けて来ました」足早に到着したまではよかったが、場を見渡してつい言葉を濁してしまう。

妻の純恋（すみれ）が久々に手料理を振舞ってくれるらしい。何を作ってもらおうか考えているとき、料理番組が始まった。紹介されているメニューは、豚肉の生姜焼き。よし、これを作ってもらう…

『みにくいアヒルの子』という童話をご存知だろうか。 仕事終わり、芸能界で活躍する高校生の葵は、めでたしめでたしの「その後」に自身を投影する。

放課後の教室で一人、ビー玉越しに世界を見つめる音花。 いつまでも高校生活に慣れない彼女とは反対に、どこにでもすぐに馴染む親友の七羽。 誰にでもフレンドリーに接する音花の担任。…

現代ドラマです。 鳥取県にある、とあるペンションを舞台に書いてみました。

7/14はひまわりの日と呼ばれているそうです。 なんでも、日本初の静止気象衛星ひまわり1号が打ち上げられた日なんだとか。 これは、そんなひまわりにちなんだちょっとだけ未来のお話で…

ショートショートから短編程度の長さの習作を置こうと思っています。 SFメインで書く予定。

とても短い詩です。あっという間に読めます。

ネギのようなものも乗っている。しかし、これは確実にうどんだ。店先の暖簾には「うどん」と記してあった。メニューにもそう書いてあった。店員も「こちら、うどんです」と言いながら持ってき…

ビューワー設定から縦読み推奨

まずは表面、そして裏面。香ばしい香りが否が応でも空腹を刺激する。味付けはシンプルに塩。さあ、いただこうか。「わーい、お肉！本当にお肉なの？」「そうだよ坊や、お食べ」

秒で読めるとても短い詩です

世界は人間が思っているより脆く、頻繁に剥がれている。隙間から《《あれ》》が這い出てきたら世界がすぐに終わってしまうことを誰も知らない。