「息」を含む小説

主人公は三人家族の妻であり母親だった。五歳の息子の誕生日に『息をするくらい極めて自然に』息子を絞殺した。殺人を『極めて』正常に行った母親が息子の歯を持っての旅へ。一日歯が消えるこ…

参考文献 朝里樹　監修　寺西政洋　佐々木剛一　佐藤卓　戦狐　著『日本怪異妖怪事典　東北』笠間書院 ―――― 藤井佯さん主宰の『鳩のおとむらい　鳩ほがらかアンソロジー』に寄稿させて…

高１の終わりに転校していった蒼斗が、高２の夏休みを利用して、元住んでいた親友蓮の所に遊びに来た。 蒼斗と会った帰り道で、蓮が殺人事件に巻き込まれて、犯人にされてしまう。蓮はその時…

ひと目惚れしたかわいい彼女のくちびるが紡ぐ、彼女に課せられた孤独なものがたり。俺は彼女を守り抜く。俺だけが彼女を信じてやれる。正気と狂気の境界線の果てに、恋心が息絶えぬように。全…

※毎週金土日のどこかしらでゆる～く更新中！（週１更新なので１話あたりの文字数は後半になる程多めです） ――ミツケタ―― その声がどんな声だったか、もう覚えていない。黒い闇に…

人知れず海に浮かぶ無人島、花幻島。通称「魔法使いの墓場」と呼ばれるその島に辿り着いた男は、自身の魔力に侵され息絶える寸前だった。 そんな彼の目の前に現れたのは、幼く無表情な一人の…

人類の突然変異で生まれたヴァンパイア。 ヴァンパイアにとって人間世界で生きるのは不自由！ ですがこの世は人間様の天下なので、ひっそりと息を殺しながら生きます。 ダンジョン配信者.…

　五臓をも締め付けるような寒気を誇る日に████は死んだ。殺された。 　そうして息絶えたはずなのに、死後████はなぜか働いている。この───(株)異世界転生商社で〈社畜〉として…

公爵令嬢リースベットは、十九の冬に病死した。 だが死の二日後、息を吹き返した。 宮廷魔術師のスヴェンが、禁忌の秘術でその魂を呼び戻したのだ。 死から蘇った令嬢と、彼女を生き返ら…

彼が「その役割」にあることに、疑問の余地はなかった。一年間の相棒についても。 ただ、もう少しとっつきやすい相手であってほしかったなと、吟遊詩人は息を吐く。 それは、六十年の歯車…

涙が熱い、息が白い

　【第11回ネット小説大賞　一次選考通過作品】 　 　新潟県は長岡市に住む青年、鬼ヶ島勇次はとある理由から妖を絶やす為の組織、妖絶講への入隊を志願する。 　人の言葉を自由に操る…

知る人ぞ知る、一部で人気のシリーズ第四弾。トルコ編、ブラジル編、マレーシア編と来て、今回はチェコ。 中欧の、あまりメジャーではない国（失礼）ですが、その歴史・文化は奥深く、首都プ…

未踏のダンジョン『オルドミストリ』に挑む冒険者ラルフは、パーティメンバーと共にダンジョン探索をする中でワーウルフの大群に遭遇。逃げ切れないと判断したリーダーのザインに囮にされたラ…

【あらすじ※ネタバレ注意】 ある満月の夜、眠りにつこうとしていた美月睡蓮（みつきすいれん）は不思議な声を聞く。その声を追ってやって来た石上稲荷大社で、人の姿に変えた八咫烏の太秦(…

　俺にとってトイレとは地獄の門そのものだ。腹の重みに耐えかねて、渋々便座に腰を下ろす。便意に促されたものの、どれだけ力を入れても息を吐くだけ吐いて、肝心のブツを落とそうとしない。…

　2人は衝撃的な出会いをし、衝撃的な恋をし、衝撃的な結婚をしました。ただ一つありふれた事だったのは、奥様は魔王だったのです。 　勇者になり損ねた落ちこぼれのゲイルは、破れかぶれ…

自主企画　同題異話ＳＲ・１０月　「きみと息をしたくなる」参加

【あらすじ】 天和（てんな）三年。江戸。「はせを」という五分刈りの中年の男がいた。彼は、青物を売る娘「なな」の訪問を受ける。「なな」は天和の大火で見かけた、庄之介という侍が気にな…