「憑いている」を含む小説

誰も逃げることは出来ません。家族から、過去から、生きることそのものからは。 人生は続いていくし、新しい命も産声を上げます。 取り憑かれているのは家でしょうか。 家が、あなたに取り…

　ルームメイトで座敷童みたいなことしてる碧さんは俺に憑いている幽霊だ。今日も今日とて幽霊退治に奮闘する毎日を送っている。たとえば最近は雪女かなあ。「結婚してくれますか」を口癖とし…

人間やめて三十路の秋。 黄泉路をいく人魚がふたり。最後の記憶を思い出した屍もふたり。 夢かうつつか。 誰かが嘘をついている。 ひとり。三途の川を漂う船頭がおり。 ひとり。かつて、…

　自動車産業の盛んな日本有数の工業都市、栗栖市。 　その華やかな主要中心部から寂れに寂れた南部にかけての一帯を占める街、帝苑町。 　そんな煌びやかな鉄とうらぶれた鉄で構成された…

学校。頼みごとを断ることを知らず。 　家族。期待に沿えるよう努力し続けた。 　周りの全ての人に対して自分を偽り続け、自分を見失ってしまっている主人公『月冴　六 花』はある日、鳴明…

とある廃病院に住み憑いている幽霊は思った。もっと多くの人に恐怖を提供し、悲鳴を聞きたいと。新鮮味がほしい、刺激的なことがしたいと。そして幽霊は閃いた。廃病院ではなく人の多い大きな…

私、西園寺里音は、悪霊退治の仕事をしている。昔から霊感がある私は、その事を活かしながら、巫女ではないが悪霊退治をしている。そんなある日、私の退治屋にやってきたのは、どす黒い悪霊に…

とある事件現場で大学の後輩を見かけた御先坂 陰都。 ただ、どうも彼女の様子がおかしい。 そんな時、『討人』を名乗る青年、陽土に出会い、彼女には物の怪が憑いていると告げられる。…

この世には〈憑鬼〉という生き物が存在している。 普通の人が見ることの出来ないその〈憑鬼〉は、人間と契約してその精気を糧にする代わりに、様々な能力を与えることが出来るのだ。 友人た…

他人様の家の屋根裏に住み憑き、他人様の家のWi-Fiを使って配信活動をする幽霊【白梅 ぬい】。 彼はある日、自分が住み憑いている家の家主もまた、自分と同じ配信者だと気づく。 幽霊…

　この物語は、イザナミノミコトが、ネノクニで腐女子になっていたことを前提に再構築された神話である。 　アンデットより腐女子のほうがマシでしょ？　と言う思いのもと綴られた叙事詩であ…

演劇の世界を舞台にしたミステリです。 拙作、『ブルー・スモーカーズ・ナイト』『徒花を喰らう』と同じ世界線ですが、今作だけでも読むことができます。連載です。毎日朝七時ぐらいに更新で…

　転生見習い陰陽師、「安倍晴爛（あべのはるらん）」が百年に一度の大天才、麒麟児だともてはやされ、畏れられたのも今や昔の話。彼は数年の時を経て…… 　家に引きこもり食っちゃね生活…

新婚旅行で念願のハワイに来た主人公さち 浮かれてたら海で溺れて死んでしまい、幽霊生活が始まる。 ある日猫に憑依してしまい、出会ったのが猫好きのコナー 彼には霊感があって猫に憑い…

自主企画【三題噺 #60】「自転車」「相談」「言葉」の為に書きました。男子高校生と彼にとり憑いた幽霊（女子高生）が、学校の不思議を解き明かしていく物語。『開かずのロッカー』という…

家族を殺した犯人に報復を遂げた後で死んだはずの俺が、ある鬱小説の中の悪役（2歳児）に転生していた。 どうしてだ、何でなんだ！？ いや、そんな悠長な台詞を言っている暇はない！ ――…

ちいさな頃、親戚の家に行くのが怖かった。何故なら、薄気味の悪い霊感話を聞かせられるからだ。でも、大人になって、その力を真似してみたら…

　神子森咲子（みこもりさきこ）は幼い頃から幽霊が見える霊媒体質である。けれど、日常生活に支障はないもので普通の女子高生として日々を過ごしていた。霊媒体質であることを知っている親…

とある高校の廃校が決まった。 その高校に『学校の怪談』として憑いている少年・灰月ヒロは、自分と同じく成仏できていない仲間達とともに、最後の思い出づくりにと、禁忌とされる『七番目の…

　ある日のこと。 　退魔師の雨空 天音はある人物に取り憑いている何者かを探していた。 　彼女の過ち、運命はここから動き出す。 ※本作品には一部再掲の部分がございます。 ※本作品…