「口紅」を含む小説

「お姉様、私、結婚するの」 エレナの妹ジェシカはどこに出しても恥ずかしくないくらい美しい子だった。 その美貌でアメストス伯爵家の息子に求婚され、幸せそうに孤児院を後にした。 …

わたしと母親と人生と

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌部門に参加いたします。 定規でまっすぐ線を引くことができない私ですが、やはり口紅もマニキュアもうまく使えません。そんな短歌です。よろしくお願…

俺氏こと高杉 未来（たかすぎ みらい）は、ＦＰＳゲーをこよなく愛するヲタクだ。 中学時代は万年三軍で、女子ともまったく話さない、話せない、絵に描いたような陰キャだった。 ただ、…

都会の一角でその悲惨な事件は幕を開けた。それから半年、夜な夜な「白濁の少女」と呼ばれる謎の遺体に口紅で赤い十字架を描いてまわる何者かが現れる。これは復讐劇、のはずだった。死神が目…

語り口の調子は三代目 円楽 さんをご想像いただければ幸いです。 もっと具体的に言うなれば、 「平成たぬき合戦ぽんぽこ」の最後のシーンの口上をご想像いただければすんなりと 読め…

真っ赤な口紅。真っ赤なダッフルコート。シノノメさんのセンスはいつだって私をドキドキさせる。これは恋だ。潮の香りのする恋。その先はおそらく冷たい深海へと続く、真っ暗で真っ赤な恋。二…

薔薇が咲いた。 触れればたちまち血まみれになりそうな棘を持つ茨は、貴女の背骨に倶利伽羅龍のように巻き付く。 先端には真っ赤な花弁。 血よりも濃く、口紅よりも艶めかしい、人工的な赤…

現代でも剣を捨てなかった少年・諱隼人は、風花澄香に狙われ始める。隼人は、剣を持つ故の《なにがし》の宿業に巻き込まれていく……。 【妖神（マガカミ）】 人を唆して悪行を勧め、災い…

この世界には、知っての通りたくさんの人間がいる。路地裏の売女も戦場の呪いに苦しみ続ける男も。白雪姫の継母はきっと私たちが思っているより情熱的だろう。十人十色の呼び名も、彼の父親も…

Ｉ字型のバーカウンターに立つマスターが、静かにグラスを磨いている。そこへ、一人の女性が腰を下ろした。赤い口紅が印象的な女性だ。彼女が身に纏う藍色のナイトドレスは、いくつものライト…

※コンテスト応募のために一部ネタバレが含まれます。 男達の絆で、平和を守るブロマンスバトルストーリー。 魔術と機械が暴走し世界が滅びかけた第二次世界破壊から１５０年。 世界に…

超ロングで白髪(はくはつ)の誑伽は殆ど家から出ない人間だ。いつも家の中で事を完結させていて、口紅もマニキュアも触ったことがない世間知らずでもある。 そんな彼女には、ちょっと変わっ…

部屋の窓の向こうに棲み付いた「ソレ」と、部屋の住人「光流」、そして住人の彼女「優女子」との間に起こった奇妙な物語。 独特の世界観、かも知れません。 「光流の部屋」は、ある夜の筆…

卒業式の日、最後の放課後。少年はある女子生徒を呼び止める。 あの子は赤い口紅が似合う、と確信したから。

テーマ：口紅 社会人百合の習作です。

男は王一行を追って、呪われた砂漠を行く。 懐には魔除けの紅。 呪われた地には、滅んだ都が沈むという。

発明した口紅を手にほくそ笑むスズキ博士。 この口紅は一体ーー？

近未来の出来事。 人の心にイライラが募って、それが爆発寸前までになった。 政府は、それを鎮めるために、対策室を設置する。 その結果、１つの法案が可決された。 街から、赤い色を排除…

ささやかな雪の降る日を心待ちにしていた子どもの頃の冬。 大人になっても、手に入りにくいもの、すぐに消え去るものは他にも色々あるから、悲しみは絶えないけれど…… 　 ※香鳴裕人様…