飄々落弁ーひょうひょうらくべんー
源ミナト
飄々落弁《ひょうひょうらくべん》
気がつきゃあれよあれよな
腰を
頭を
手を
足を
声を出さにゃ
舌を
筆を取らにゃ
いやいや待ちない待ちない
そこはおいらに
ちょいとだけおいらに向きなさい
酔えば
食えば
落とし所は
この
いずれ見ずとも
うずくキズとも言うなれど
やはりここは
やはりそこが
先を越されりゃ
肩身が狭きは
肌身を寄せるが人の道
一族きっての運試し
転がり落ちるは
後悔遅いと
我思うにそれはない
人、行くところに道があり
高き背の
目くそ鼻くそが ご
信ずる所に
長きに耐えての
多きに付けての
短期だ ぬるいと
短気だ なんだと
甘い苦いが
不愉快であれど事実なり
さあそこにおわす
さあそこにおわす
お勤め さぞさぞ帰りして
甘えなれども日を
辛いなれども息を継ぎ
ちょいとお耳を貸しなさい
ちょいとお
口にて
口では
お疲れなぞでは事足りぬ
ご苦労であってもまだ足りぬ
ええいやれやれ浮かばない
お疲れござんす ごゆるりと
お疲れござんす ごゆるりと
立っても這っても ごゆるりと
急いても欠いても ごゆるりと
泣いても
お疲れござんす ごゆるりと
今日にも明日にも ごゆるりと
ここらで
どんぐり背伸びの
あれまあれまの
よもやよもやの
こりゃいけねえやな もう閉じよう
ここらでお
何故に何故にと聞かれども
風に風にと吹かれして
いずれは去るのが
右へ左へご厚意の
お手を合わせて締めくくれ
やっとこ さあさと締めくくれ
ひふみ よつごで締めくくれ
ひふみ よつごの締めくくり
あなや さぁさのどっこいさ
あなや さぁさのどっこいさ
これにて ゴメンつかまつる
これにて ゴメンつかまつる
飄々落弁ーひょうひょうらくべんー 源ミナト @JNG
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます