「友人？ 円城塔賞」を含む小説

　大学生のキリコには、アサギという友人がいる。アサギはつかめない人間で、キリコ自身アサギのことが好きなのか嫌いなのかよく分からない。 　ある日キリコは、大好きなゼミの草野先生が…

短編。

ある年の、１２月８日、かっての同級生で、日本一の大学に入った友人から、意味不明なLINEが届く。 「ハメ、ハメ、ハメ」 このかっての、高校時代の同級生は、何を話たかったのだろ…

【週間ランキング最高69位ありがとうございます！】 高校生の時、「僕」の友人である「彼」は、何においても常に僕の一歩前を歩んでいた。 成績も、スポーツも、容姿も、そして――文才…

村に設置された数少ない信号機。 その中の一基は点灯もせず、設置された理由もわからない不思議な信号機だった。 堀田武は十八年振りに故郷の村へと帰省する。 十八年前に友人と交わした…

　神奈月　時雨（かんなづき　しぐれ）は友人である霞ヶ丘　恵（かすみがおか　めぐみ）から相談を持ちかけられた。内容は、彼女の結婚式の日の天気を雨から晴れにしたいとのことだった。いく…

クリームソーダを挟んで向き合う、喫茶店での創作会議。河野にとって早坂は唯一小説の相談が出来る友人だ。 行き詰まっていた河野に、早坂は「魔法」というお題を与える。そのキーワードから…

ただただ、仕事をこなす毎日。それは普通のことだと思っていた。 長年に渡る、しつこい頭痛。 ある日、不可解に見つけた黒い粉。 それは、頭痛を消すための、神からの賜り物だったの…

「やっぱり、あの薔薇の和名……」 とても美人で聡明な『彼女』を友人に持つ、平凡な女子高生『わたし』。 『わたし』はそんな美しい『彼女』と友人であることを嬉しく思いながら、日々を…

「僕、桃太郎で一番嫌いなのは、桃太郎のおじいさんとおばあさんなんです」 　国語が得意なはずの少年が、何故かお伽噺に関する作文の提出を拒否した。 　担任である私は、その理由を尋ね…

「実は、薔薇のお花を貰ってるの、私」 　最近再会した学生時代の友人である美子。彼女の元には、毎年春になると差出人不明で薔薇の花が贈られてくるらしい。 　バイセクシャルで、恋愛に…

城浦美奈子は毎日、日記をつけるのが習慣。 家族にも友達にも話せないことも日記帳には書く。 買ったばかりの日記帳は不思議な日記帳だった。 日記を書いた次の日、占い師がくれるようなア…

不治の病に侵されてしまった少女の話。 女の子同士の友情の話。 最期に少しだけ友人視点での話があります。 セルフレイティングは、一応、です、特に残酷描写は無いと思います。

喜びと悲しみが引き換えの世界。 喜びを得ると、それと同価値の悲しみが必ず降りかかる。そして、逆も然り。 そんな世界で、主人公は小さな命を授かる代わりに、大切な友人を失う。 主人公…

主人公「夏木」には密かな秘密があった。 共感覚で「音」に「味」を感じることと、 極上の「味」を持つ友人に、恋をしていること。 告白し関係性が変われば、声の味も変わってしまう。あの…