「スチームパンク風」を含む小説

暇つぶしに見に行ったキャンピングカーショー会場の片隅に置かれていた、古いタイプのホットドッグ販売車。 つい興味を覚えた俺が乗ってみたら視界が真っ白になり、気がつくと異世界へと転移…

納屋の中で暮らすジエルとテリィの兄弟は、村の上に移動遊園地がやってきたことに気付く。しかし、面倒を見てもらっている伯父さん家族の畑を世話しないといけないので、彼らは遊園地にはい…

スチームパンク活劇！（完結済） 世界で最も蒸気機関が普及した都市、帝都。 この街を初めて訪れた巫女の楓は、仮面をつけた不気味な一団〈黄金の幻影の結社〉に出くわしてしまう。 〈黄…

アイナ・ラドウィックは、写実的な画風を持ち味とし、「ありのままの世界は美しい」という信念を持つ若き画家である。アイナは肖像画の分野においても信念を貫いたがために、美化された画を望…

母の病を治すため――治療薬をつくるという夢を胸に、ミアは王立学院の門をくぐる。 だが、ワンコな留年生（残念な美形）に懐かれたせいで、学年ではぶられる事態に。 前途多難な学園生活の…

文明の発達に伴って、舞台を照らすものもランプやガス灯から白熱灯へと変わった時代。 リリネスは舞台に立ちたいという夢のためにディム市民演芸館を訪ねる。が、そうそう簡単に役はもらえな…

この出来事を記すにあたって、まだ四年前なのか、と驚く。まるで遠い昔の出来事のようだ。 当時の私は雑報記者である自分に疲れ始めていた。 そんな時だった、あの、空を見上げる集団に出く…

蒸気大戦が休戦なった直後の帝都、連合軍の包囲を受けていたこの街では物資が窮乏し、各地からの横流し品による闇市が栄えていた。 小さな闇市の顔役を務める道重（みちしげ）は、見慣れない…

機械の修理などを手広く手がける機関調律師を志す『私』は、実務を積んで腕を磨くため大学の友人知人のつてで簡単な修理や調律の仕事を回してもらっている。 これはそんな『私』が携わった機…

廻る。廻る。映写機がカタカタと音を立てながら廻る。蒸気管が這い回る鋼鉄の部屋の中でのこと。蒸気と煤煙が絶えない帝都の何処かでのこと。 宮殿の奥深くに臨御する王は、多くの従者を前に…

戦前、戦中、戦後と三つの時代にわたって帝都の一隅で再会する二人。 彼らは歴史を学んでいる。歴史から学んでいる。 歴史とは人間の営為の結果だが、そうして現れた現実ははたして人間に…

さて、読者諸賢は『人を食う機械』の話を聞いたことはあるだろうか。 今号お目にかける記事は、『人を食う機械』の元となったと類推され得る、西部市のある食肉加工場にて発生した騒動につい…

私が入手したある手記を公開す。 この手記は30年の暮れに九重皇宮広場で発生した、元煙突掃除夫たちの騒乱について書かれたものだ。そう、帝都に不満を持つ元掃除夫たちが帝都を転覆せしめ…

　――〈蒸気都市〉帝都 　蒸気と煤煙の煙るこの大都会には無数の凶賊がうごめいている。 　そんな中、ある賊の話は特によく人々の口の端に上っていた。 　全都に警察あってなきがごとし、…

打ち明ける男の瞳は黒く淀んでいた。 「ええ、配管工の私はその日、点検の為に中央市に赴いておりました」 男は仕舞い込んでいた恐怖をゆっくりと吐き出していく。 「あれは、ああ、まさに…

帝都へ向かう列車の中で語られる、帝都とそれを取り巻く環境のほんの一端。 蒸奇都市倶楽部の世界設定における都市国家『帝都』についての簡単な紹介をかねた、一人称視点の短編です …

異世界転生ものに近いです。 中華風もファンタジー風も王道中世もスチームパンクも描けたら楽しいなぁと思ってます。

　ある世界の蒸気都市。二人の兄妹がいた。工場の整備士をする二人。悲しい過去を持ちながらら、幸せな市日を過ごしていく。そんなある日、ある飛行船がその蒸気都市に訪れた。 　それがすべ…

300年前の戦争で文明が断絶した世界。 歌うことで奇械を従えることができる探掘屋の少女ムジカは、暴走する自律兵器に襲われる中、美しき『人型』青年兵器に救われる。しかし「ラストナン…

都合により、2018年3月おやすみさせていただきます。☆金曜日更新☆ 物心がついた頃から、世界は煌めきで満ちあふれていた。 ルビーにサファイヤ、ダイヤモンド。 夢中になって、図…