「ホラー大賞」を含む小説

私の恋人、「彗河怜吾」は、親同士の再婚でできた義理の弟だった。 急に聞かされた、離婚と再婚。同時にできた一人の兄、一人の弟、一人の妹。それからというもの円満な家族となっていた…

「おばあちゃんは言っていた。あの森に入ってはいけないって」 　幼稚園教諭の寺分菜季は、占い師をしている祖母から「禁足地」と聞いていた森の近所に遠足で訪れる。注意をしていたが、同僚…

鞠内（まりうち）心療内科クリニックへ、ひとりの患者が訪れる。 須見というこの男性が訴えるのは、誰か特定の人を、じっと見るだけで、その相手の過去、場合によっては未来が、頭の中に再生…

街の路地裏にある、その名の通り一人の魔女の事務所兼実験室「魔女の探偵社」。 女子高生の集団神隠し、街を飛びかう黒い蝶、城に潜む美しき人形、そしてそれらの事件の裏には百年に及ぶある…

航空会社勤務、幸せな（無難な）人生を謳歌していたが、前世のカレは神風特攻隊の隊長、異界ではヤタガラスの姫だという三品佳穂は、実は現世、異業種の姫を任されていた。 創造主ルミエー…

春日唐十郎は、友人の多田義史に相談があって呼びされてやってきた。 その相談が、まさか絡まる糸の一部になろうとは思わずに。

痴漢が殺される事件の三人目の被害者は、明京大生加古芳也が師事していたミステリー作家十文字光だった。 加古そして叔父の野津刑事と上司で相棒の岩田が推理を始める。 合意痴漢グループ、…

　敦人は大学生と間違えられるような若い小学校の教師。ある日、買い物帰りに暑さで倒れていた年上の人妻の那津を助けた。竹久夢二の絵に出てくるような儚げな那津に敦人は心を奪われた。那津…

怖くないようなほんのり怖いような。 ふと訪れる奇妙で小さな怪異。 彼らは一体何をしたいのか？ そんなじれったさに読んだ後ちょっぴり不快になるお話たち。 基本的に一話完結ですので、…

世界の怪奇現象を取材して動画をアップしている『わんだほーえくすぺりえんす』。 アカウントの持ち主である漣、ミサオ、ゆーたの三人の周辺で、次から次へと怪事件が発生する‼ 怪奇現象に…

　2022年にロシアが東欧へ侵攻したことで勃発した「東欧戦争」。それと同時期に、日本国国防軍は樺太へ侵攻を開始。「樺太紛争」の果て、2024年に両戦闘は終結。樺太の南半分は日本の…

高校1年生の阿久津は、家にも学校にも理不尽に縛られる日々を送っていた。 そんな彼は、ある日を境に怪異がつきまとうようになる。 滴り落ちる血、焼けた手、足音、赤ん坊の泣き声……。 …

福島県二本松市に伝わる伝承「安達ケ原の鬼婆」をベースに書いています。 現代に呼び出され、なじみまくっているロリオニババとの出会いとその日常 別に書いているH先輩と同世界の別主…

綾辻行人さん＆有栖川有栖さんより「１００％本格ミステリ」「長編ホラーの傑作」と激賞され、『虚魚（そらざかな）』でデビューした新名智さん。ミステリ界とホラー界の期待を背負う新名さん…

将来法曹界で活躍することを夢見て、恋を捨て、六法を恋人にして勉学に励む学生たち。彼らとは対照的に、甘い誘惑にかられ、大麻に手を出す学生。それにつけ込み、遊ぶ金ほしさにひと儲けを企…

＊現在。電子書籍による出版を目指しており、このカクヨムでの掲載が販売プラットフォームでの商品展開プランの規約に抵触する恐れがあるため。カクヨム上での全編掲載は停止させていただいて…

「はあぁ……」 小湊裕也（こみなとゆうや）は、憂鬱だった。彼は、文部科学省入庁7年目のキャリア官僚だ。この度、いよいよ課長補佐に昇任。地方の国立大学に、課長としての出向が決まった…

第五回こむら川朗読小説大賞参加作品です