「ＳＦとは？」を含む小説

　遠い未来。進歩した人類はその生死を運命に委ねるようになった。 　「機会」が来れば死、「機会」でなければ死から逃れられる……死刑制度もそのようになった。 　巷では、そんな狂った死…

短編賞創作フェス、テーマ「危機一髪」。 地球の危機は案外誰にもわからないところで回避できているのかもしれない。

　人間の血液をエネルギーに変換する吸血機関【ヴァンパイアエンジン】、化石燃料の使用制限条約により、経済恐慌の最中に極東列島諸国連邦はソレを開発した。国民に供血が義務化され、血液対…

「ふぁ!?」 　思わず変な声が出てしまった。 　パンダだ。体長二メートルほどもある大きなパンダが、二本足で立っいた。そして片手で、アタシのお尻を触っている。 「よっ！」 　そう言…

素晴らしきUW（United of World)に肉は必要ありません。 みなさん、植物を食べましょう！ なぜなら、健康的だからです。 素晴らしい未来を持ったみなさんの糧となること…

時は25世紀。ある青年に手紙が届いた。 差出人不明で、筆跡も機械フォント。 そこには「満月にの日、お前を殺す」という犯行声明が書かれていた。 殺される理由も分からず、青年は図書館…

短編賞創作フェス参加作品

「また、一日考えるといい。私は寛大だ――昨日の話は、無かったことにして頂きたい」 　時間をも時間さえ支配する異星人との交渉のテーブル。出された条件は、到底飲み込めないものだった…

チキュウが崩壊し、チキュウ文明滅亡後のとある宇宙。 第七自然保護区はとある辺鄙な惑星に常設されるチキュウ環境再生施設。わずかに生き残ったチキュウ星人のリホは環境博物館の学芸員をし…

※短編賞創作フェス第2回お題「危機一髪」作品 この世には超能力《ギフト》がある。それはこの世に生まれたすべてのひとが持つ、ほんの少しだけ何かができる、神様からの不思議な贈り物《…

これは一人の男が繰り返す部屋に閉じ込められたことから始まる物語である。 「カクヨムWeb小説短編賞2023」創作フェス　2回目お題「危機一髪」用の作品です。

自堕落な生活を送る三浪人、根羽田。彼は走っていた。 何故ならこのままでは大学受験の試験に間に合わないからである。 そんな彼の頭上に降り立つ、UFOの影。 根羽田は試験に間に合うの…

手の乾燥がひどい男の話です。 ※「小説を読もう！」にも掲載しています。

　環境保護マネージャーのレオニードは、世界に広がった災害『スイッチ・ポイント』における自身の選択への告解をはじめる。

痩せなのにモリモリ食べる高校生モリーが、異次元のポーラースターでのウイルス退治やガラス瓶の冒険、鳥かごでの音楽会や、操り人形での公演を繰り広げる。

人が概念的な存在だとわかったのはここ数十年のことだ。 心のありようで人はその姿かたちを変えてしまう。 人であるためには人の心、自分であるためには自分の心を持たなければならない。 …

短編SF。SFも三人称視点も初めてなので練習がてら。

　とある研究所の奥にある実験室。 　ウィルソン博士は目の前のテーブルの上に置かれた生気のないアンドロイドの素体をじっと見つめた。その金属製のフレームは、研究室の明るい照明の下で…

　視鬼《しき／みるおに》 ～未来と過去をかいま見る者の手蔓《みらいとかこをかいまみるもののてづる》～ 　身の丈に合わぬ奇跡には相応の代償が生じる。 　霊験であれ、科学であれ…