「鐘」を含む小説

　大晦日に打ち鳴らされる除夜の鐘をきいていると……今年ももう終わりだと思わされる。 　それと同時に、まるでカウントダウンを思わせるその鐘の音は、もうその年にやり残しは無いのか………

『深い森の奥の奥、白兎を追いかけて辿り着いたその国は不思議な、不思議な、不思議の国。迷い込んだ客人は「アリス」と呼ばれ、老若男女問わず、誰でもそうお呼びいたします。』 そんなチラ…

　クナルフの外れ、潮風の吹く岬に立つ古城〈鐘の城〉。とうに打ち棄てられたはずの城から、名高い時計師ドニス・オッフェンバックの工房に壊れた懐中時計が届いたのはちょうど一年前のことだ…

チクタクチクタク 　　　　チクタクチクタク 　　　　　　　　　ボーンボーン お城にある古いからくり時計。 その鐘が二回鳴り響く時、私は姫さまの前に姿を現す。 「もう、まちくた…

誰もしらない神様の存在と、その意義。神様は意地悪だから、幸福を与える。 神様なんて、この世にいない。本当にそうなのか？ 私は信じている。神様がいることを......。

二人の王女の運命は、他国へと嫁ぐ時に動き出す。 一人は華やかな未来を夢見て、自分が幸福になると信じきり、絶対的な自信を胸に自らの夢のため、進んで動き出す。 もう一人は――――…

暴力が横行し、虐げる人間と虐げられる弱い人間に分けられた白鐘帯。 定期的に届く無差別な謎の殺害依頼を黙々と実行しながら暮らすしがない物書き折部正義はある日ひょんなことから自分と同…

退屈すぎる授業中、ふと机の上の僕の筆箱がもぞもぞと動いた気がした。暑さでとうとう頭がおかしくなったかもしれないと思ったけど……もぞもぞ動く筆箱はやっぱり見間違いなんかじゃない。恐…

春から中2になる鐘音星 明歌麗。彼女は誰とも関わらず、毎日暇でつまらない、私は誰からも必要とされていないと思っていた。そんな彼女の考え方を変えたのは、同じクラスで名簿が隣の、影月…

【2019.12.31本編完結済み。後日談完結済み】 ＊ 「君は〈不協和音〉か？」 　白樹の塔フレーヌに幽閉されたブランシュはエルスと名乗る少年と出会う。 　その一方、帝…

魔法使いがあなたの隣に住んでいるのが当たり前の世界。 そんな彼らにも、彼らなりの悩みがあります。 魔法高校の２年生、芳賀（はが）公文（くもん）もそのひとり。 部活の成績や両親との…

とある日、ブレザーにズボンの女子高生湊川は、学食で、深窓の令嬢一鐘院と会話を紡ぐことになる。

他サイトにてシリーズ累計【10,000PV】突破しました！！ やる気のない、交番勤務の巡査長・立神一（タチガミ・イチジ）。 ある春の日の夜、隣のコンビニの駐車場で後頭部を抑えな…

かの人がまもなくこの世を去る。そのニュースは瞬く間に世界中に伝わった。読みきり短編。

「死には白百合が似合うって知ったから」 女子だけのクラスのはずだった星ヶ丘高校2‐7に突然現れた少年城鐘。 突然現れた少年という異分子に戸惑いながらも、少女たちと少年は徐々に心…

「すなあく」という字を壁に刻み亡くなった二人の老人、探偵、鳴鐘小五郎（なるがねこごろう）は事件を追ううちに芳醇な香りをさせるおぞましい怪物の存在を知っていく…。

除夜の鐘を聞きながら少女は思う。 煩悩を振り払った直後に、恋愛という欲に塗れたお願いをするのはどうなのだろうか。 それでも、少女には願うしかなかった。少しでも可能性を大きくする為…

これは、作者である夜野さくらの半分実話、準ノンフィクションストーリーです。 サッカーに打ち込んだ少年と、その幼馴染みを主に展開していきます。 6000字で終わる短編です。 …

今から数百年後の世界。 みどりの壁によって閉鎖された村で暮らす少年、光磨は、祭りに使う果物を取りに、友達二人と来ていた。そこで地下道を見つけ、中へ入っていく。 そこには、水晶に閉…

【誕生花シリーズ　74】 今日の誕生花をモチーフにした、3分で読めるお話です。 練習のため拙いことにはご容赦くださいまし。