「渡る」を含む小説

KAC20231『本屋』参加作品

異世界へ渡る本、ロストブックを扱ってきた書店、陰日向。その歴史が今この日終わる。

この異世界には人間、動物を始め様々な種族が存在している。多岐に渡る生物が棲むここは異世界「ソウルエンド」 この世界で一番権力を持っていると言われる王族の“ロックロス家”は、その千…

｢……仕事、探さなきゃ｣ キツネの耳と尻尾をもつ妖狐の氷室（ひむろ）は、闇組織《闇の竜》相手に商売する魔法具職人。 近年、平和になりつつある世界情勢の変化により、闇組織は弱体化…

それは大戦争の末に文明が滅びた先の物語―――。 長きに渡る混迷の時代から立ち上がったアル・カマル皇国で起こった一つの事件から、物語は始まる。 大国の狭間に存在する小さな砂漠の皇…

　地球から生物と海が消えた。 　人間は遺伝子を操作し、水と酸素がいらない体に自らを進化させた。軽い装備で宇宙空間で生きられるようになった新人類「ヒト」は太陽系中に広がった。 　そ…

二度にも渡る世界大戦の後、世界各国で講和条約や平和維持機関が発足し、世界から戦争は消えたように見えた。 しかし、大国らは次なる覇権を目指し西と東に分かれ、激しく対立。 西と東の国…

　とある会社員「イコ」は、スクロール生産会社の末端として勤めていた。生まれつき、魔素の保有量が人より少なった彼は、心血を勉学に注ぎ込み、スクロールの「デバック（バグ修正）」作業を…

俺、“飯狗頼忠（めしく　よりただ）”は世間一般で【大ハズレ】と呼ばれるスキル【＋１】を持つ男だ。 幸運こそ１００と高いが、代わりに全てのステータスが１と、何をするにもダメダメで、…

※更新一時中断 　記憶を失い、見知らぬ世界に飛ばされた少女。しかし少女は世界のあらゆるものに触れられなかった。 　傍観者となった少女は記録する。最高位の魔術師"四魔神"、原…

人間と魔族の戦争である人魔戦争が始まって３００年以上の時が過ぎた。 もはや何がきっかけで始まったのかすら分からなくなった戦争。 血を血で洗い、何千という命が紙のように軽く破れて消…

〈令和六年度版〉開講！ 参考 〈令和二年度版〉 二〇二〇年、世界的な感染症の流行のせいで、大学の講義は全てオンラインという未曽有の事態に陥った。だがここで、＜知＞の灯を消しては…

三途の川のほとりにぽつんとある、小さな食堂。 おいしい匂いに引き寄せられてこの店にたどり着いた人たちは皆、 何かしらの理由があって川を渡ることができずにいた。 そんな悩める客た…

新天地を求めてイザ村を離れたスサノオの一家。倭国へ渡る船をみつけて対馬へ渡った。……渡海の半分は済んだと言えた。さて、その後は……

魔法少女のための組織、魔法省。 その魔法省にある目的で就職する為、専門学校に通っていた青年、鎧塚 聖(よろいつか ひじり)は、ある日家の近くに現れた怪物───"SO"に運悪く遭遇…

不慮の事故によって家族を失った中学生、笹倉芳人。 引き取られた親戚の家でも学校でも平穏はなく、親戚一家には厄介者扱いをされ、学校では虐められて過ごしていた。 端麗な顔立ちの芳…

世界を創り出した神々。 事情を抱えながら、ある土地を見守る神々。 世界のどこかで笑い声が木霊する、妖精の国。 しがらみから逃れ、世界の端で在る神。 そして、総てを見守り続ける、誰…

ある朝、自転車で遅刻ギリギリの橋を渡る僕。前を走る女の子が目の前で手袋を落とした。拾い上げ声をかけると、そこには見たことの無いようなほど可愛い彼女が。次の日もその次の日も二人は橋…