「自分は ではない」を含む小説

自分の生き方を決めるのは難しい。だから他人を頼る。でも、他人の助言は役に立つものだけではないよネ。

「君との婚約を解消したい」 その言葉を聞いてエカテリーナはニコリと微笑む。 「了承しました」 ようやくこの日が来たと内心で神に感謝をする。 （わたくしを盾にし、更に記憶喪失と…

別にヤニで食らってボサッとしているわけじゃない。夏を前にした大学三年生の鈴野灯子は遠くにそびえる山々をぼんやりと眺める。中途半端に何もないこの街にいることを選んだのは自分なのに、…

主人公の無透ちゃんは特別な才能もなく、夢も見つからないまま、Fランクの大学に進学した普通の女の子でした。周囲の友人たちが将来に向かって輝くように歩み始める中、彼女は自分に自信を持…

いつも拙作お読みいただきありがとうございます。 こちら志堂シリーズ最新作になります。 一鷹と昴に喧嘩売って返り討ちにあった深見さん家の元お嬢さんのお話です。 単体でもお楽しみいた…

討伐者とは、冒険者ギルドに所属する魔物討伐を専門に生業にする者をいう。 この物語は、ひとりの討伐者の生き様をつづったものである。 The Revenant 名付きの魔物の討…

　奏介はある日目を覚ますと見覚えのない校舎のグラウンドに寝そべっていた。目の前には自分の様子を窺うように友人の海と見知らぬ人々の姿が。ある教室へと連れて行かれた彼に現状を説明する…

　魔術師が戦闘を生業にできる限界は３０歳程度だ。 　主人公・フランクは２７歳、冒険者という稼業からの引退を考え始める頃合い。 　そんな彼は、いつものダンジョン探索中にスライムに襲…

愛していると言うのは少し恥ずかしいから、私只々黙りこくった。 カクヨム短歌コンテストに応募させていただいた短歌たちを題材にしたもの含め自分の気持ちを上げるための作品群です。 …

ＩＴ系若手社長で有名なシュウジ。 その幼なじみのトウカは、彼に「ペット」として飼われていた。 トウカは家で家事をしながら彼を待ち、シュウジはそんなトウカに惜しみない愛情を注いでい…

【あらすじ】 「も、モナちゃん……わたしが死ぬとこ見てて……！」 成辺有理には好きな人がいる。 その名は叶本萌央――有理の幼馴染にして、唯一の友達。 眉目秀麗で成績優秀、社交…

　金銀財宝を手中に収め、天高く積み上げる事。こんな俗な野望を叶えんが為に謎の女、ロトカが冒険する物語です。 　世界には不思議な鉄塊”グレア”と呼ばれる物体がある。これを飲み込む…

公式自主企画「百合小説」参加短編その６。 リハビリのつもりでサクッと執筆。これまで自分であまり書いたことのない展開にできた気がします。

常にフードで素顔を隠し、偽りの自分を取り繕い。 そんな仮面を被り続けて1年が過ぎ、高校2年生を迎えたある日。 『真道鏡夜』の前に現れた、一人の少女。 それはずっと関わることを避け…

ある日恋人にいきなり「１０００万貸して欲しい」と懇願される揚羽。 そんな大金、用意できるわけがない。 しかし用意できなければ恋人が殺されてしまうかもしれない。 困り果てた彼女…

ベイズは孤児だった。 円環都市サイオンにて何とか魔術使として、町に開いたダンジョンで他の冒険者の後について稼ぎを得ていた。 彼に家族は多い。 それは、ダンジョンの発生時に巻き込…

母が亡くなってから十二年。その内の半分をともに過ごし、もう半分は自分の意固地で台無しにしてしまったけど、六年振りに再会した灯（あかり）は何も変わらない笑顔を見せてくれた。でも、い…

レベル１の女商人アリアは、勇者アベルの仲間であり、恋人だった。それなのに、朝起きたら彼はベッドの隣どころか、村から荷物と他の仲間と共に消えていた。「さよなら」の置手紙一つすら残さ…

弟に肩入れする両親と、行き場を失った姉。必要のない者としてレッテルを貼られた葉萌に居場所をくれたのは祖父母と心の拠り所の神明さまだった。思春期に親の何気ない言葉に傷ついた彼女が、…

――雨の夜、私は人を殺したという少年を拾った―― 　雨の夜、傘もささずに歩いている人影を見つける。 　私が気になって車で近付くと、それは小柄な少年だった。 　声をかけると、彼…