「と私 短編」を含む小説

列車で寝過ごしてしまった〈私〉は車掌の反対を押し切り、終点駅に降り着く。しかし町は異臭が漂い、汚物が放置され、暴力と性交ばかりの『醜悪の町』だった。町を囚人のように連れ回され、自…

HDDに埋もれていた作品の供養① 就活の時期って謎の意識の高さというか現実逃避というか…… そんなこんなで生まれたエッセイを供養しておきます。

『私』が感情を売り続ける短編小説と後半はエッセイを書いています。

私の事を理解できるのは、貴女だけ。 一話完結の短編です。

私は今、勤めている会社の慰安旅行にきている。 最高の宿、最高の料理に、最高の温泉。 そして最高の同僚から聞いた、昔の話。

仕事から帰ると、同棲中の彼氏が出迎えてくれた。料理上手な彼の作るご飯はいつも美味しい…んだけど、今日テーブルに置かれてるのは大皿としゃもじくらい。 …え、手まり寿司？作るの？一緒…

このまだ生まれて間もない人生観からほつりと呟く。

　友人が、彼氏と揉めていた。同棲をすべく話を進めていたのに、駄目になりそうなのだ。理由を聞けば、まるで会話が噛み合わず、薄寒ささえ覚えるので別れたいという。だから、SNSで話題に…

茅野真希。私のかけがえのない、唯一無二の人。 貴方が自ら命を絶ってから、もう三年が経とうとしています。 でも私はまだ、貴方の事を、忘れられないでいます－

これは文学フリマで仲良くなったpusugaさんと「ちょっとしたお遊び企画をやろう」って話になって、書くことになった短編です。 企画名は【タイトル取り替えっこ】 企画ルール 　①…

花火は、上司と不倫していると会社で噂されていた。でもその噂は上司が自分で流したもので、花火は強く否定していないだけ。そんな愚痴を、今日も行きつけのバーのマスターに聞いてもらうのだ。

私が小さな女の子を花畑で拾ったのは、私が６歳のときだ。小さな彼女は大きくなって、元気で、お転婆で、可愛らしくて大切な女の子になった。そんな彼女から届いた手紙に書かれていたのは、『…

良い話には、裏が存在すると考えておくべきだった。

太陽は眩しくて痛いだけだった。空はいつもどんよりとした色で私を見ている。 そんな人に届いて欲しい。2分で読める短編です！

この血筋の人間として誕生した時点で、私は終わっていた。

　七月に入ったあたりから、故郷の風景を何度も思い出し、胸騒ぎに近い不快感がざわざわと全身を駆け巡るようになった。 　一連の不快感が故郷にあるという確信が日に日に高まり、暴いてやろ…

　名前が出口なのに、出口がない。 　私、出口 みゆき(でぐち みゆき)は同棲している婚約者、中江 英伸(なかえ ひでのぶ)に監禁されている。 　終わりのない暴力と絶望の日々に、私…

情報に囲まれた世界で今日を生きている私 
裏通りで一匹の黒猫と出会い 忘れていた大切なものを思い出す 
私たちはこのままでいいのか

日々乃ひいろは、怪人事件が一般化した世代――Ｋ世代の女子高生である。 ある日の帰り道、怪人と戦うヒーローに遭遇して……？

皆1日を生きるのに忙しい。そんな中で1人、葛藤を抱える少女のお話。