「忘れないでよね」を含む小説

古いフィルムのように色褪せた記憶の中、僕には忘れられない人がいる。 10年前。美しい庭園。彼女の鼻歌。言葉が通じなくても。たった一度しか会ったことなくても。僕は彼女に惹かれていた…

『平家物語』の記述から春を先駆け。ついでに長いことクローゼットに仕舞われたままの仕事時代の服たちに思いを馳せる。すみません、これも昨秋下書きしアップし忘れました。（笑）

かつて絵本作家を目指していたアラサー女子の風間は、やりがいの無い仕事に辟易しつつ、変わりたいのに変われない日々を送っていた。 友達は仕事での出世したり結婚したりと、自分なりの人…

美琴は、小さい頃から同じ夢を見続けていた。普通、夢は起きれば忘れてしまうものなのに、「あの夢」は、起きても脳にこびりついて離れない。何故同じ夢を見続けてしまうのか。夢の中で、自分…

1月16日の夜、佳奈はウサギのぬいぐるみを持って、泣いている。その理由を聞いた息子の達也は、1月17日の早朝に起こった大地震の話を聞く。

「働きたくないでござる！」 そう叫んでいた高校生の主人公は、各社から発売中のＡＩスピーカーを使って楽な人生を目指そうとするも挫折。ところが、忘れたころになぜか可愛い少女の姿をし…

たまにホラー短編を書くのですが、まとめた方がいい気がして。 私が消え去る前に、昔話も書いておきたいのです。 昔話が多くなりがちですが、創作の方も気長に待っていてくださいませ。 …

クラスの超お嬢様JK神奈月楓怜。 そんな彼女が弁当を忘れたので、庶民の味コロッケパンで救済した2日後。 取り壊されるはずだった俺のアパートが買い取られ、神奈月さんが隣に引っ越して…

すみません、暮れにアップし忘れた分です。(^-^;

僕が地上から消える日が近い。 君といられる時間は残りわずかなんだ。 どうか、僕を忘れないでリオン。

私が召喚したのは、斬ってもすぐ傷が再生し、発言が物騒だけど、人に対しての記憶が長くは持たない男の子でした。 薬漬けのためあらゆる毒に耐性があり、尋常じゃない再生能力を持ったチー…

一話完結短編。 憧れの人に思いが届かない、と知った日、私は奇妙な出会いを果たす。 髪も髭ものばしっぱなしの、自称落ちぶれベーシストさん。 ふられた直後の、きっとまともじゃない精神…

湖の王国の姫でありながら、身分を隠し町で子供たちの先生をしていたカルラ。天気の良いある日、水辺で倒れていた男性を救ったのだが彼との時間は楽しくて忘れられなくなってしまう。そこで父…

「有馬山　ゐなの笹原　風吹けば　いでそよ人を　忘れやはする」ある日の授業中、目に入った和歌で、高校生のダイバは不思議な感覚に襲われた。 「どこかで聞いたことがある——」 そんな思…

友人の恋の応援にある学校にやってきた、月野美空《つきのみそら》。その場所を訪れた時から、懐かしい気持ちになる。それを確かめたかった美空は、友人にトイレに行くと嘘をついて職員室に向…

誰かの日記。もしくは覚え書き。 記録か。記憶か。忘れないでいるために記している、つながらないお話。 ▼注意書 ・この日記は断片のかき集めです。内容が繋がっていないことがよくあり…

昔から物忘れがひどかった。ぽろぽろと忘れてしまうものだから、今ではそういうものだと受け入れている。 しかしときどき、ふとしたときに思い出すこともある。 いつだって、なんで今更、と…

新年の挨拶を九日忘れていた男の話。

お正月は、もう終わりだ！ 気持ちを切り替えろ！ ……と言うのは、分かっているんですけどねえ。 と言っていたのは、もう過去の事。なので、思い出してみましょう。

将来の夢は虫博士だった。だが今やそんな夢など忘れ、主人公クロヌシはいつものように最強5人パーティーでVRMMOの最難関ボス攻略に挑む。そして、激闘の末に倒した。かに思われたが。急…