「答える」を含む小説

　公務員の共稼ぎ両親に、とびぬけた才能なんかなくても良い。普通の暮らしのできる普通の人であれと、普人（ひろと）と名付けられ、その思いに答えるように、標準偏差の中央値を目指して努力…

　――吉野ゆきなのことを、今でも時々思い出す。 　中学校時代、あたしと吉野は出会った。それは特に運命的というのでも、ドラマチックというわけでもない。その辺に転がってる石ころと同…

あなたは任意のビデオレターを選ぶこと出来ます。これは記録であり、同じ人間はいません。 このビデオレターは『理想の死を叶えるインタビュア』と、この企画の規約に同意した者の2人のサイ…

周りと違う少女の物語。 貴方は何故生きる？ 少女はそれに答えることは出来ない。 少女なりの生き方を探し、藻掻く決して明るくない物語。 ‐不適切な考え‐ ※この作品には鬱表現…

激辛スナック菓子「カラマックス」は、老舗メーカー「海老（かいろう）」のロングセラー商品である。 真夏のある日、海老の社員・才川明は、謎の国イーアへ派遣される。「カラマックス」が突…

【１話完結、短編シリーズ第４弾】 クリスマスに、優しい物語はいかがですか？ ・あらすじ クリスマスを目前に控えた「文学喫茶オムレット」 従業員の愛理は、今年も北海道の冬と格闘し…

　寒風の吹く街の広場でベンチに座り、葉を全て落とし寒々と立つ鈴懸の樹を力無く見上げながら、妻が来るのを待つ男。そこに犬を連れた風来坊の老人が現れ、男に話し掛ける。悄然とした男の様…

クリスマス便乗物(笑) 腐れ縁の男女がクリスマスの夜に交わす他愛のないやり取り。 勝手に悩んで自爆しかける彼女へと、彼がかけた突然すぎる言葉に、彼女はなんと答えるのか？ 旧作の…

　橘学園の二年生であるヒカリは親友ソウタに宣言した。 「俺、卒業式の日に告白する」 　想いを寄せる容姿も頭脳も完璧な久代先輩の卒業が三日後に迫り、ヒカリはけじめとして告白を決意し…

高校一年生の俺、藤野啓太には、夜鈴（やすず）という、かわいい幼馴染がいた。 彼女とは１０年以上ずっと一緒。親密な関係だった。 でも恋人同士にはならなかった。 彼女が俺のことを好き…

　これは八幡西県研究室さんが立ち上げていた自主企画、「【質問企画】あなたの創作論、評論が誰かの参考になる(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾」に参加した内容です。 　普段は、質問に…

死を望む人の話を聞く、そんな仕事をしている主人公。死を望む人々は何を語るのか、又主人公はなんと答えるのか。死の淵にいる者に寄り添う主人公に注目。

自主企画に参加しました！

古川秀が少年時代の古川（以下秀）と生活を共にするようになって一ヶ月が経つ。秀は一か月前に古川のアパートにいつのまにかいて、そのまま居ついてしまった。古川がなぜ自分のアパートにきた…

終わってしまった世界で、唯一の生者となった一羽のツバメは綺麗な場所で眠る事を願い、唯一の神となった土地神はそれに答えると誓った。 これは残された者達が幸せな終わりを迎える為の物語。

電シャ 逃げる、私は逃げていた 鼻からは 私が先ほど、ぶつけた時に、血管でも切れたのだろう 呼吸の邪魔になるような 鼻血が、漏れだし 口に入り ぽたぽたと 顎から落ちるのを感…

大雨が降る夜。日花和子の家に来訪者を告げるチャイムが鳴り響く。雨の夜の突然の来訪者に訝しがりながら玄関に行った和子は、玄関に子供の人影を見る。人影は言う。「ただいま」と。　覚えの…

神谷茂とイングランド出身のグレースは国際結婚をし、子供を持つ家庭を築いていた。ある日、街中で茂は、女に呼び止められ幸せなものをアンケートで答える。《妻》と書くと、女は子供をもらう…

「おお、生きてるぞ～」 顔を寄せた刑事が叫んだ。 その横で可不可が長い鼻を突き出していた。 ふたりの警察官に抱きかかえられて、棺桶からよろよろと立ち上がった。 掘り返された墓穴の…

最近文章を書かなくなった。書いても「プーチンとロシア」とか、お堅い物ばっかりだった。FBでウチの家ではお握りは俵だのに、お友達のお家では三角だった。どうして違うのだろうか？から始…