「幻想」を含む小説

密やかに逢瀬を繰り返す「わたし」と「私」。二人はお互いの躰の一部を切り離して交換する。愛の証として。 薬指を、眼球を、心臓まで。躰を喪いながら充たされてゆく、二人だけの理想郷。し…

夢の中。真夜中の線路を歩いていたあなたは、天まで届くエレベーターを発見する。興味本位で乗ってみるも、それは無限に続く墜落事件の始まりで……。 夢の中で見る夢は、真実を置き去りにし…

メモにあったので供養します。 書く気があれば続き書くかもしれないです。

【性癖】サイケデリックな文体 【性癖】ナンセンスな情景

T病院で偶然知り合ったK氏の奇妙な話を聞いた「私」は彼の想念と妄想に絡め捕られてゆく。 若干残酷なシーンを含みます。苦手な方はご注意ください。 pixivで編集部のおすすめページ…

唯一にして二つとない個性があった。 その個性、『能力』と呼ばれる異常と、それを持つ少女を育てる学園に入学した成宮明里は、予想をしていた学園生活とは全く異なる事態に遭遇してしまう。…

　花と精霊に愛される街カイム・アウルーラ。 　その街で有名な花修理工房の２代目店主であるユノ・ルージュは、花と精霊に感謝を捧げ、花学技術の結晶たる花導具を恋人のように愛でながら修…

　戦争が終わって数年が経った。家族をみんな失った私、梅本チカ子。あの、広島の爆風を私はくっきりと覚えている。そのおかげで、私は左足を失っているから。 そんな時、私はとある幻想を見…

私はある日、露天商からひとつの卵を買った。それは天使の卵だと云う。私は半信半疑で露天商の云う通り、三日三晩、卵を月光に晒した。すると卵から美しい天使が孵った。私はその天使と奇妙で…

斜陽の様相を呈す後漢王朝。その都・洛陽では、神出鬼没の強盗団による被害が続出していた。師に付いて上洛を果たした少年・劉備は図らずもその事件に巻き込まれてしまう。劉備を待つ宿命の…

宇宙船「メメント・モリ」で孤独に旅を続けるレレィア。 ある日、鍵のかかった自分の私室で、男の他殺体を見つける。 彼女の一人旅は、謎の死体のヒッチハイクによって急展開を見せ始めるが…

幼い頃出逢った『あなた』にもう一度逢いたい――私は届かないであろう手紙をあなたに向けて書き綴る。昔を懐かしく思い出しながら。

耽美詩集・けしき編 情景に耽溺する小品集。 連番を振っていますが、どこからでもお読みになれます。 ※法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません

多種多様な知的生命『徒』が共棲し、その九割が移民種の惑星、メシエ。 『守護者』と呼ばれる者たちによって、その治安は保たれている。 中でも著しい功績を遺した多くは『ヘケル』と呼ばれ…

「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完…

これは三題噺短編小説の集まりである。 第一話「黄泉戸喫」「メンヘラ」「トランペット」 第二話「まんじゅう」「霊障」「フェミニスト」 第三話「紅茶」「泥棒」「日の出」 第四話「ク…

周防紬と小町の暮らす雛守市では、毎年秋の風物詩として妖怪の行列が練り歩く〈雛守夜行祭〉が催される。妖怪たちの訪れを〈むすび丸地蔵〉に祈念したふたりの前に、奇怪な男性が現れ、取引を…

ある夏の日、差出人の書かれていない絵葉書が届く。 宛先に書かれた住所はここのものではなく、誤って配達されたようだ。 裏面には淡い紅色がうっすらと刷かれている。 その瑞々しい筆遣い…

娼婦の胸には一輪の薔薇の花が咲いていた。 女はそれを心臓だという。 触れると確かに脈打っているのだった。 吸いついてくるような手触りに、わたしは心を奪われてしまい……

何処かの猟師が幻想入り、に参加することになった でびる。その生い立ちをここに書きます。