「花もの」を含む小説

久しぶりの俳句です。 見事な花と、少しコミカルな情景に、心が温かくなれば幸いです。

遠い未来、どこか遠い惑星。人々は大きな花の上に暮らし、花の周期に合わせて子供を生む

「悔しかったら、王妃様くらい偉くなってみなさいよね！　その前に死んじゃうでしょうけど！」 　そう吐き捨てられ、クラリス・フローリア伯爵令嬢は砂漠で置き去りにされた。 「よし、森を…

「言霊という言葉をご存知でしょうか。声の形で発した言葉は、現実に対して影響力を持つという考え方ですが……どうやら彼女の“言葉”が、それにあたるらしいのです」 女子中学生・呉野氷…

小さな挿話のような短い物語です。 ひとりの誰かが何も知らない場所で、何もわからないまま迷いの中で歩いている、そんな心象風景を覗き込みます。 サザンクロスという名の植物の花言葉から…

あの青い月の物語が始まるずっとずっと前… それは月の神様がこの村に舞い降りたあの日。 とある人魚が海の女神から悲哀の人魚と呼ばれるまでの回憶録。 人魚の涙が紅い花を咲かせる…

世の中が嫌いになった暗殺者に、一人の少女が訪ねてきた。この先に待ち受けることとは…

昔ながらのこぢんまりした銭湯、花の湯。 番台にはちょっと強面（こわもて）のおやっさんがいることも多いけれど、美人な奥さんや、奥さん似の高校生になった子どもが立つことも。 「今日は…

私はアンデッドとしてこの世界に戻った。 記憶はなく、『再生する身体』と『花を蘇らせる能力』と『自由』だけがここにある。 アンデッドだけど、私が何かの力になれたら良いな――――――…

「普通」でなければ人間ではない。そんな厳しい身分制度のある世界で、「普通」から外れた人間だと判断された瑞希。自分と同じように差別される身分でありながら、それを全く気にせずに生きる…

とある高校に在学する香坂悠一（こうさか ゆういち）はクラスメイトの楠見華（くすみ はな）に告白する。だが、華の返答は了承でも不承知でもなく、『あなたは二日で死ぬ』という死の宣告だ…

咲いた

ただ日々を送っている少年と病気を抱えた少年のお話。 花言葉で思いを届けるちょっとロマンチックな物語です。

魔法のある世界の話。少量の魔力しか持たないフラウラーゼは、大好きなお花の為に役に立ちたいと、屋敷の温室にて元気のない草花に魔力を与える事を日課としていた。そうしたら思ったよりも大…

私、アマービレは、音楽一家カランド伯爵家に生を受けた。優秀な兄弟達の中で、唯一自分だけ音感がない。ピアノも弾けない。 長男ブリランテは、そんな私を何とかしようと、厳しいレッスン…

戦後日本で真夜中を一人彷徨う私は、奇妙な男と出会った。その男との対話から始まる美について考察。その果てに待ち受ける結末とは。

「綺麗な花火……」 彼女とのデートに訪れた夏も終盤の花火大会。半年も付き合っているのにタイミングが掴めずキスどころか手だって握れない。どうにも想いがすれ違ってしまって仲が進展し…