「王子もの」を含む小説

令嬢フィリアの占いは六割しか当たらない。 彼女は子供の頃、運命の人を三度も占ってしまい、三人の男性を待ち続けていた。 二十歳の誕生日までに誰か一人でも見つけなければ親の決めた相手…

庶民の娘カーリンは、王宮にお使いに行った時に、なぜか王子に懐かれてしまう。そのせいで王宮侍女に取り立てられたカーリンは侯爵令嬢カリナーレになってしまい、挙げ句の果てに王太子殿下の…

「村人がこんなところにいたら危ないですよ」 「私が魔王だ」 　小山の上にそびえ立つ、魔王の城。 　その城の名は、代々城主となる魔王の極悪非道な行いに、麓の村人が恐れ慄きつけたも…

公爵令嬢のエレオノールは、ある日突然ジェラルド王太子から婚約破棄を告げられた。 激怒する彼に浮気を疑われて、話も聞かず一方的に責め立てられる。 実は、ジェラルド王太子は浮気し…

高校の部活動で部誌に寄稿した作品に若干の加筆修正をしました。 架空の国を舞台に、生まれながらに役目を背負った第三王子と、第三王子の護衛として造られた女の子との悲恋。 技量が足り…

　王妃達に疎まれる妾腹の第七王子レオンは、その教育係カレリアと共に北の辺境に追放された。 　そこは左遷された人間の吹き溜まり。「一泡吹かせたい」「返り咲きたい」願望を持つもの達の…

西方世界の信仰をまとめる聖王庁。高度に組織化された部署は9つの課に分かれて、信仰の増進と異端の撲滅に邁進していた。 軍隊にはびこる奇病の究明を求めて、聖王庁に依頼を出した王子リカ…

数々の善行を施し聖女と崇められていたオーレリア・メイジは、聖女を詐称したとの罪で王子との婚約を解消、さらに王都から追放された。自分では聖女ではないと主張していたにも拘らずだ。しか…

先読みのスキルを持つ侯爵令嬢フラニーは引きこもりで、イモさえ作っていれば幸せだった。第一王子と王太子を争う第二王子から縁談が来た？　厄介ですね。しかしイモしか相手にしていなかった…

聖女アリーチャは記憶を持たぬままいずこからか召喚され、魔王を倒し、そして悪女として追放された。王子の暴走と、魔王のいない世界で聖女は不必要という理屈からだ。戦争奴隷一人を供とし、…

「愛しておりました」 「ポーニャああああ！」 一〇〇年前の聖女様の加護が切れる寸前で、王国は危機に瀕していた。正しき答えを導き出す魔道ＡＩは、危機を回避するために必要なのは『愛し…

「ステファニー・フィッツシモンズ侯爵令嬢！　予はそなたとの婚約を破棄する！」 第一王子クリフォードが真実の愛に目覚め、ステファニーとの婚約を破棄した。ここまではよくある話だ。しか…

カマーフォード公爵家の令嬢ペイズリーは、聖女かつ第一王子の婚約者となったラリア・コールに嫉妬してネズミになる薬入りの料理を食べさせた。しかし聖女ラリアではなく、ペイズリー自身がネ…

――その生贄王子、返品してもいいですか……？ 　その日、予言の魔女メリルの元を訪れたのは、銅色の髪と金の瞳、端正な容姿ながらも不遜な態度の第三王子デュークだった。 　メリルは、…

国王主催の舞踏会の夜、トーマス王子の婚約者であるソフィアは突然婚約破棄を言い渡される。トーマス王子は婚約破棄に加えて、ソフィアが国王を騙し、この国を乗っ取ろうとしているとんでもな…

　呪われて闇に落ちた聖女のアイラがいた。彼女は首輪付きの能力により戦争の道具として使われ、そのまま死んでいくだけの人生だった。そのはずが、帝国に敗北して亡国の王子となったエリック…

魔王の娘であり呪いの大魔女メアリーは親友だと思っていたルーカスに殺されてしまう。　 二百年後、メアリーは町娘ミルディアとして転生し、年々ごとに増す魔力をひた隠して、庭師の父ととも…

ある日、硝子の像と結婚すると言い出したラザルス王子。 王子の乱心に驚いた父王は、頭を冷やさせようと王宮の離れに謹慎するよう言いつけた。しかし王子は、そこにまで硝子の像を持って行き…

死神のミスで記憶を消去されないまま転生したショウは海洋王国の第六王子だった。 上の王子が王位を継ぐのだろうと呑気にしていたが、そうはいかない。その上、何人も許嫁を押し付けられ、ど…