「幻想」を含む小説

　弟が家を売ったと聞き、私は長く帰ってなかった故郷を訪れる。かつて住んでいたその家を、もう一度見ておこうと考えたのだ。懐かしい町並みを歩いて行くと、何十年とやりとりのなかった幼な…

全2話。約5,000文字。 ぜひ、最後まで読んでください。 そして、また第1話に戻ってください。 関連ホラーのご案内 ①「彼女の親切」 隣人との関係が闇に染まる https:/…

19世紀北部ノルウェー。そこは首都がある南部との交通が遮断された、幻想と偏見が残る厳しい地だった。 トロムソに住むアストリッドは、母に禁じられてても弾いてしまう程ピアノが好きだっ…

　自分の行き先を求めて、古い灯台の中を昇って行った。 　そこであった少女は夢か現か。 　自分が作り出した幻想か。 　鈴の音のような彼女の声を聞きながら自分の気持ちと向き合った。…

※2016年・クトゥルフ神話アンソロジー『幻視秘録 ー葬ー』寄稿作品。 「ボクが夢や希望や思ったことを現実にできる〝力〟の持主なのは……勿論、あなたも知ってますよねぇ？」 　派…

村育ちの少年には両親にも内緒にしている秘密があった。 それは彼だけが入れる秘密の小部屋。　 その部屋の窓から覗く空には果てがなく、その空を泳ぐ浮島はとても幻想的でーー。 小部屋…

「あなた」は、シャボン玉を吹く少女の姿を、ぼんやりと見つめていた―― ＊クロノヒョウさん主催の自主企画「第40回『2000文字以内でお題に挑戦！』企画」に寄せて書いた作品です。…

遍く人の文明のある場所には法がある。法はその土地と社会に根ざして、もっとも合理的な姿へと成長する。ときにその進化は不可解で不合理にすら見える。『不可解法律全書』ではそうした法の世…

幻想怪奇。小説か散文詩か。まぁ、お楽しみください。

【殺伐感情戦線：第128回 お題「幼馴染」】 深き森の館に住まう、師とわたしたち。 鈍く眩んで反射を拒むものたちに囲まれて、わたしたちは〝鏡〟になることを望まれる。

――ジャパリパーク　それは超巨大総合動物園。 そこに住む動物の特徴を持った美少女達を人々はアニマルガールと呼んだ―― ※呼びません ・アニメ12話の数ヵ月後スタート …

－あらすじ 明治１６年の春の初め。 陰陽師の土御門鷹一郎に一通の手紙が届く。 それは恋人が行方不明となり、探してほしいという男からのものだった。 まぁ、それで俺が雇われたわけだよ…

図書室に現れる白い手首。 瞬きをしたり、他に気を取られたりすればすぐにでも消えてしまうその手に、魅了された先輩。

嫌々ながら誰もいない故郷の家に帰った女の話。 真新しかった現象も、再演を重ねるうちに自身すら固有名詞を失って、ぼんやりとした歯車による名も無い寓話に成り果てる。

暴君彼女×腹黒彼氏？！……世界の存亡を賭けた、恋愛マウント争奪バトル開幕！ 「『好き』だから『死なせたくない』んだって！」 「――お前の『愛』は口先だけだ……！」 　大学に勤…

わたしの夢の中に出てくる、青い屋根の離れ。年末実家に帰省したとき、兄弟で話をしていて、弟も同じ夢をみていることが分かる。いったい、その離れはなんなのか。手がかりがないか、母にも聞…

竜人族の父、人間族の母を両親に持つ半竜人族の少女ウォル。 父は小さい頃に家からいなくなり、病気で寝たきりの母を世話して人間の街で肩身の狭い思いをしながら生きてきた。街の人間の子供…

幻想・ファンタジー・不条理寄りの、短編小説集です。 一話完結でサクッと読めます。 ロギカ：ギリシャ語で論理の意 ポエティカ：ギリシャ語で詩作の意

「夕暮れ時の幻想。過ぎた日々の夢」と重複しています。 カクコン参加用に編んだものです。

都会にうちあげられたイマージュのかけらを拾い集める、幻想短編。