「実は知ってます」を含む小説

この世界には『案内人』と呼ばれる者達が存在する。 その者達は神なる異形な力を持ち、現世に彷徨う”霊”を土地神の元へ案内するというお役目がある。この世に未練のある霊達の願いを叶え…

　明晰夢、というものを知っているだろうか。おそらく辞書をひけば、「夢であると自覚している夢」という説明が書かれているはずである。しばしば、明晰夢の体験者は、夢を操作できると語る。…

眺めのいいところに住みたいんだ。マンションの内見、いいところを見つけた。 KAC20242のお題「住宅の内見」

事故物件専門の不動産の噂は知ってた。知ってたが、まさか自分が世話になることになるとは……

　内見君は今から十五年ほど前、そのマンションで自殺した大学生の霊だ。 　私が住んでいた部屋こそが、内見君の住んでいた部屋だ。異様に家賃が安いこともあり、事故物件というのは借りる前…

100,000人の異世界帰りが地球で争い、1位となった勝者はどんな願いでも一つだけ叶えてもらえる、新異世界黙示録。あのGA○AM的な大企業のCEOたちも、あの半グレたちも、あの軍…

「もの静か」で「優しい」と、誰かが私のことをそう評した。 そんなことない、と否定をしながらも、心のどこかでは「私は優しい人」だと思っていた。 いつも周りに当たり散らす人達と違っ…

　猫は、あの子だったものが横たわっていた辺りをじっと見つめ、目を細め、ゴロゴロと喉を鳴らしていた。

巧（たくみ）が帰ると一枚の紙があった。 それは紛れもない愛しい人の字で、けれど少し雑なものだった。 不思議に思いつつも、いつも通り子供たちのお迎えに行くと双子のうちの一人から駄々…

じゃんけんの神様がいる村に生まれた俺。 右腕には、愛し子の証明の印があった。 しかし、神はいつもニヤニヤとふざけた笑みで『じゃんけんしよう♡』と現れ、俺を不幸に落としていく。 全…

怪人Kを名乗る愉快犯の爆弾魔vs警察のクイズバトル、ところにより友情？ なお、読者は回答を知っている。

５歳の頃の失われた記憶。 それは人ならざる友人との思い出であり、封じられた本当の自分を見つけるきっかけでもあった――――。 僕はこの春、高校に進学する。 両親は海外赴任が決ま…

この星の滅亡まで残り三分。それを三分前に知った「俺」は、残りの時間でできることを探しつつも、思わず考え事をしてはこれまでの人生への後悔が押し寄せてくる。 そうこうしているうちに時…

　神子森咲子（みこもりさきこ）は幼い頃から幽霊が見える霊媒体質である。けれど、日常生活に支障はないもので普通の女子高生として日々を過ごしていた。霊媒体質であることを知っている親…

目を覚ますと見知らぬ世界、そしてそばには小さな黒いドラゴン。 状況を理解できないままでいる主人公リコは、ドラゴンに「クロ」と名付け一緒に旅をすることにした。 自分の名前以外記憶の…

　高校二年男子の伊倉大介（いくらだいすけ）は、修学旅行の帰り、《バースゲームマスター》によって、川へ遡上する寸前のサケになってしまった。 　修学旅行へ行った二年生全員サケになっ…

　料理人が夕食の声をかける時先生はいつも同じ映像を見ている。 　全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れを。

電撃の新文芸コンテスト応募作品です！☆や♡よろしくです！ とある世界を滅ぼした青年がいた。彼は無慈悲で残酷な世界を恨み、代償と引き換えに強大な力を与える「暴食の悪魔」に利用され…

※登場人物は基本的に変更の予定はございませんが、一話ごとに内容が微妙に異なったり、大きく変わっていたりする可能性があります。また、主人公の設定は一部変更されていますので、その点ご…

「──君は私が殺してあげる」 病に蝕まれる少年・水無瀬 渚の前に現れた一人の少女。彼女は渚の鬱屈とした日々を終わらせてくれると言う。 彼女と共に過ごすにつれ、渚の日常は「死」で彩…