「死と生について」を含む小説

ショートショート。あるいは短い寓話。 とある小国の象徴であった時計の、生と死。

ここは、死んだ人が必ず乗る列車。 行き先は、人それぞれ。

　小綿紬希。 　十歳。十歳である他は、とりたて特徴のないその少女。 　膨らんだほっぺた。見つめた相手がそのまま映る水面色の澄みきった瞳。 　国語の音読も、九九も、足取りも視線も…

17歳の夏、私たちはネオンテトラを埋葬するために海へ向かう。

※ゆあん様の自主企画「筆致は物語を超えるか【葉桜の君に】」参加作品です。 ※フレーズ評価、コピペＯＫ。 　なお、プロットの詳細は下記をご覧ください。 https://kakuyo…

短編小説です。 　いつも通りの格好で、いつも通りの時間に家を出た「私」。 　　いつもと違うのは、【死ぬつもり】で家を出たということ。

人生の終焉を迎えた老人の眼前には透明なアクアマリンの海とブルーの空が広がっていた。南向きの窓の外に置いて椅子に座って水平線を見つめる老人の横には、愛犬のムサシが老人に寄り添うか…

　私は自分の死の形を考えることが趣味だった。 　つまらない平凡な死に方は嫌い、どうせ死ぬのならもっと特別な死に方がいい。 　こんな話、幼馴染のあいつなら楽しんで聞いてくれるよなぁ…

病気で余命十年と伝えられた『あなた』。けれどそのわずか数か月後に命を奪われた『あなた』。まだ伝えられなかった言葉が沢山ある。もっと一緒にいられるはずだったのに―― これは、そんな…

越智姫（おちひめ）と呼ばれる少女が世界の片隅にいました。彼女は動物を、空を、雲を、太陽を知りませんでした。 彼女の世界は十何畳の和室の中。それが全てでした。 しかし、彼女はとあ…

【アヌビス】 エジプト神話における、死者の守り神であり、魂の導き手。 死者の魂を正義の秤に乗せて善悪を量る、冥界に棲む神である。 ---------- この世界のエジプトは上…

詩集。 死と生について。

最悪の物質に汚染され 誰もが理解する絶望の中 人はそれでも生きるしかない 例え助けが来なくとも 滅亡から逃れられないとしても 最後まで足掻く人間の記録 原案「夕日と共に靡く風」…

その人の能力の有能さを表した評価ランク。司はそんな評価ランクS〜Dの中で、一番下のDランク。そんな司のスキルは、《トップギア》・・・”死に近づけば近づくほど強くなる”という条件付…

「ああ、愛しいエリー。こんな形でキミと再会するなんて」 　処刑人の一族に生まれたキャロルは、処刑や拷問を生業として罪人と向き合う毎日を送っていた。そんな中、彼の元に送られてきたひ…

一人間としての｢個性｣｢価値｣などの言葉が、なんだか独り歩きしているような現代。 僕は俺であり、私は自分である。 抜け殻のような毎日。その中で成長していくのも退化するのも"自分"…

キミと僕の共に生きた日々。キミは僕と生きて少しは幸せだったろうか。

日記のような、回顧録のようなものを、純文学調で綴ります。 眠る前にでもいかがですか。 (毎日、夜八時に新作を更新します)

　世界と人間のデストルドー、死の欲動が呼応して生じ、魂が肉体的に振舞う異空間アノミア。そこに囚われた高校生、朝日奈朔耶は死の欲動から生じる化物、タナトスに襲われて命の危機に陥る。…

世界最高峰の殺し屋にして世界最高峰の医師、 世界最高峰の医師ベロボーグ、エイデン。 世界最高峰の殺し屋チェルノボーグ、エイデン。 それは同一人である。君ががあの世界最高峰の殺し屋…