概要
穢れを恐れぬ男装の女神、降臨。
人も神も穢れを嫌うと言いますが、生まれて間もない儚き赤子を、お産で力を尽くした母を、穢れを恐れず悪しきモノから守る唯一の女神様がおりました。
時は江戸時代末期。とある村で相次ぐ悲劇を止めるべく、ひとりの少女が女神を呼びに、深い深い山奥へ入っていったのです。
時は江戸時代末期。とある村で相次ぐ悲劇を止めるべく、ひとりの少女が女神を呼びに、深い深い山奥へ入っていったのです。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!そうやって、人は護られ——産まれてきたのだろう
心優しい少女と、「うぶ様」と呼ばれる勇ましく美しい女神様の物語です。
うぶ様とは——お産からお七夜まで新生児とその母親を護るとされている産神のこと。この村では親しみを込めて「うぶ様」と呼ぶのだとか。
お産で弱った赤子と母親を狙う妖魔の被害が相次ぐ村で、心優しき少女「てい」は覚悟を決めて、ひとり馬を走らせ山奥に棲むという産神を呼びにいく。
そこに姿を現したのは、美しくも勇ましい女神様の姿。
出産や人の死を「穢れ」と扱い、神域より避けるようにする風習が古来より世界にはありますが、それを尊び、時に怒り、護り抜く存在もまた神様という心温まるお話。
人が人を産むのに、現代よりももっ…続きを読む