「ミリタリー 戦記」を含む小説

ある日、日本国にて乱が起こる。西南戦争以来初めての反乱に、日本国側はじりじりと追い詰められていた。南北より攻められた日本国は、実効支配する領土を北は福島、南は広島あたりまでに限定…

二年前に突如として始まった内戦は既に勝敗を決する処に至っていた。長崎を目指して歩き、撃ち、踏み越えるだけの戦争だった。あの日までは..... 内戦末期の大宰府、瓦礫だけが残る旧市…

「あなたとの婚約は解消することになったの。ごめんなさいね」 　敵国の空軍基地を爆破する任務の最中、帝国陸軍戦闘工兵であるセルジオ・ミローネの脳裏に、はたと過去の記憶が反芻した。 …

　太平洋戦争の終戦後、日本は講和の仲介を果たしたソビエト連邦の影響により、立場上は経済再建に寄与したアメリカの影響下にあった一方、再軍備は東側からの影響を受ける事となった。 　そ…

八八艦隊案を押しのけて勝利した金田俊太郎中佐の『50万トン戦艦』計画だが、軍縮条約を逃れるため『50万トン空母』と称する。条約の効果が切れた後に戦艦に切り替える方向が定まった。し…

時は2052、ロシアの最初のウクライナ侵攻から30年ウクライナにはウクライナコサックという特殊部隊がいた。彼らは精鋭中の精鋭でロシア国内での破壊活動などを任務としていた。彼らは2…

北部国境地帯の大森林で、"帝国”の精鋭　２個軍団が、消息を絶った。 事態を重く見た"皇帝”は、二人の男を派遣する。

この日、僕は戦場にいた。 対空砲火に晒される輸送機の中で、降下のタイミングを待ち侘びている。 耳元のスピーカーから流れ続ける誰かの囁きが、僕を地獄へと誘う。 頼れるのは、HA…

　遠い未来、遥か彼方の星々のどこかで。 　不条理によって戦争に叩き込まれた元少年は、少女となって、二脚歩行型自律支援兵器―――シミュラクラに乗り込み、戦うことを強いられる。 …

　ここは魔法と化学が混在する世界。二年前、対魔戦争が集結し人々はしばしの安息を享受していた。 　だがそれはすぐに打ち砕かれる。魔国アリューシャンが再び侵攻を開始したのだ。 「こち…

　その世界において、魔力とは弾丸であった。 　魔力補給部隊の仕事は後方の人々から集めた魔力を前線へ運ぶ、たったそれだけの簡単なお仕事！ 　そこに所属する条件は貯蓄可能魔力が多…

紀州の八太少年を侵食し別の者に変えた事件以降。 男は、鈴木家家臣、鈴木九十九として戦国時代に現れた。 畿内を席捲しほぼ手中に収めた鈴木家だったが、征夷大将軍足利義昭が策謀をめぐ…

架空世界の戦記物です。 近未来風＋謎技術の世界。 極東にある島国の扶桑国は、海を挟んだ西の大国ズレヴィナ共和国から侵略を受けていた。 劣勢を強いられた扶桑国は、人型ロボット兵器…

戦争に参加したアルシェ目線から語る戦争の辛さを描いた物語です。

　時は第二次世界大戦、ドイツは「戦闘機に四肢をつけて銃火器を使えるようにすれば強いのでは？」と思い立ち、戦闘機に四肢を装備した人型兵器を開発。戦後、連合国が設計図を接収、世界で広…

　明治前後の日本史が好きな主人公は二一世紀の日本で生活していたが、死んでしまった。 　しかし生まれ変わった先は、明治維新の最中、それも坂本龍馬の息子として生まれてしまった。 　海…

第二次世界大戦が枢軸国優勢の休戦で終わった世界で日独は分裂したインドとパキスタンの対立に巻き込まれ日独も対立をし始める。ついにドイツ総統ヒトラーは将来の盟友を日本ではなくアラブに…

渡界実験への参加以来、数奇な運命を辿ることとなったテオドール・エアハルト。 この物語は、彼が如何にして「英雄」と呼ばれるようになったのか、そして「英雄」たる彼の歩みと選択を記した…

憲法九条と「核の傘」のもと、束の間の平和を謳歌する現代日本。だが、日本海に潜む「彼ら」は、それを許しはしなかった。

帝国と共和国は終わりない戦禍の中にあった。 共和国軍に身を置き、心を殺して命を刈り続ける暗殺者の男は、雨の降る日に己の命の終わりを見た。けれど、死にかけの男の上に娘は傘を差し掛…